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thirty-five ページ36
太宰side
日が沈み、日中より涼しくなったヨコハマ。
私は、河川敷を歩いていた。
普通は目を向けられないであろう一角に、私は目を向けた。
陰から、靴が見えた。
あれはパンプスだ。
私がそこへ行ってみると、そこには、脱げた片方の靴。
そして、倒れている女性だった。
黒い鞄を大事そうに抱え、眠っている。
私は近づき、女性の顔を覗く。
「!、これはこれは。」
私は、微笑み、優しく彼女を抱き上げると、自宅へと急いだ。
「久しぶりだね、A。綺麗になったね。」
私の家についてもなお、眠り続ける彼女は四年前に見た彼女より、ずっと綺麗だった。
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作者名:くじら | 作成日時:2020年5月18日 0時