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収録後、私は大樹くんと世界さんに呼び出された
大樹「さっきの続きなんだけど…」
世界「待って、俺全然分かってないんだけどどゆこと?」
大樹「Aの口から話せる…?」
メンバーの前にリーダー達には伝えておかないとダメだよね
私は震える声で口を開いた
.
A『私には血の繋がった息子がいます、今小学生です』
世界「えぇー!!!!」
大樹「いや、世界さん本当そのリアクション正解。俺もビビったもん」
世界「今子供はどうしてるの?」
A『仕事で遅い時は母に預けています』
大樹「てか、なんで勇征は知ってるの?」
世界「は!?勇征は知ってたのか!」
A『私が具合が悪くなった時に偶々息子と鉢合わせになってしまって…私が隠しておいて欲しいと頼みました』
世界「なんで今まで黙ってた?」
A『………』
なんて答えればいいのだろう
私自身もなんで言えなかったのか分からない
きっとみんなに話すタイミングなんて幾らでもあったはずなのに
.
大樹「…言えないか」
A『いや、そういうつもりではなくて…』
世界「因みにこの事は誰が知ってるの?」
A『勇征と社長とマネージャーです』
世界「いやぁ逆に隠していたことが凄いわ」
大樹「確かに。絶対どこかで気付くタイミングありましたよね笑」
世界「とりあえずこの件は分かった。Aは今後どうしていきたい?」
A『私…芸能人やめます…』
大樹「は!?A本気で言ってる?」
A『はい。ずっと心のどこかでいつも思っていました。帰りが遅くなって息子の顔を見た時、病気で辛い思いしているのに隣にいてあげられない罪悪感……もうそろそろ解放されたいって思うようになりました』
世界「もっと早くメンバーに言っていたらそんな事にはならなかったんじゃないか?」
.
世界さんはごもっともの意見をくれた
その言葉に私は言い返す言葉も見つからなかった
世界「A、オーディションの時に夢を叶えたいって言ってた言葉は嘘だったのか?」
A『嘘じゃありません、本気です』
世界「だったら、子育てしながら自分の夢叶えたっていいじゃん」
大樹「そうだよ!俺らだってサポートできることあるかもしれないし笑」
A『え、それって…』
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美佳 - 36が、抜けてますょ。 (8月24日 0時) (レス) id: c5054b9038 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Miio | 作成日時:2023年7月12日 1時