十七話 ページ20
？？「ん？
おートア、飯はもう
食ったのか？」
(今度は誰……？)
トア「ここで俺が食事をするわけないだろう。
Ｓランク専用のカフェテリアに行く」
？？「あはは、そうだったな」
トア「これとこれは転入生だ。
任せたぞ、ルゼル」
？？「おお！任された！」
( “ これ ” って……)
去っていくトアさんの背中には、
私以外にも沢山の視線が集まっている。
(憧れとか、尊敬の眼差し……？)
想像以上にこの学院は、 “ Ｓランク様 ”
というわけだ。
？？「よっす！とりあえず、
なんか食うよな」
マユ「あ……」
？？「この食堂は、好きなだけ、
好きなもんで腹いっぱいにできるぞ」
(つまりはビュッフェとかバイキング形式
ってことかな？)
見れば陳列された料理の中には、日本で
馴染んでいたものもあった。
けど、ルイくんは全く興味を示していない。
(どれも美味しそう……でも)
マユ「……あの、その前に、良ければ
自己紹介を」
？？「おお、そうだな！」
マユ「私は関口マユといいます。
あなたは？」
リオ「オレはリオ・ルゼル。Ｂランクだ。
よろしくな」
ルナ【ボクハ ルナ！】
ルーン【ボクハ ルーン！】
リオ「うおっ！お前ら喋れるのか！？」
ルーン【驚イタ〜？アハハハハハッ！】
ルナ【ヨロシクネ〜！リオ・ルゼルサン♪】
リオ「おう！お前もよろしくな！」
無害１００パーセントを思わせる笑みを
向けられて、緊張がほぐれていく。
マユ「よろしくお願いします」
リオ「よし、挨拶もバッチリってことで、
食べるもの決めようぜ。
ここは何でも美味いから、とりあえず
全メニューいっとくか？」
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