安心できる場所 ページ17
辿り着いた駅。
岩泉に手を引かれるままにホームを歩いて、改札口が見えた時、
花巻｢あ、来た来た｣
松川｢おーい！｣
GWに帰省した時のように、そこには私達を出迎える花巻と松川の姿。
そして今回は、金田一と真夜ちゃんと国見ちゃんの姿もあり、みんなを視界に捉えた瞬間に、目頭がぶわっと熱くなった。
切符を通して改札を抜けると、真っ先に私に駆け寄ってくる人物がいた。
真夜｢A先輩…！！｣
真夜ちゃんは私に抱き着いてくると、辛かったですね、と優しく声を掛けてくれる。
その一言に止まっていたはずの涙がまた一気に押し寄せて来て、肩を震わせて私は泣いた。
後輩に泣き縋るなんて何て情けないんだ、と思うのに一度溢れた涙を止める術はなく、真夜ちゃんに身を預けてぼろぼろと涙を零す。
徹と別れてから本当に私は泣き虫になった。
真夜｢…バカですね、あのクソゴリラは…、｣
私を抱き締める真夜ちゃんの身体と、声が震えていた。
国見｢…何でお前が泣いてんの｣
真夜｢…っるさいな…A先輩が悲しいと私も悲しいの｣
国見｢きも、うざ｣
真夜｢うるさい喋んな｣
花巻｢Aは相変わらず泣き顔ブッサいな｣
真夜｢おいピンク頭。後でバリカン買ってきてそのチャラチャラと伸ばした髪全部刈り取って坊主にしてやるからな｣
松川｢ぶふっ…、コワっ｣
岩泉｢相変わらず真夜は過激だな｣
金田一｢…A先輩に関わる事だと尚更っスね｣
…あぁ、この空気。
変わらないでいてくれている、安心できる場所に、確かに胸がほんのり暖かくなった。
涙を手の甲でぐいっと拭う。
それでも涙は止まらなくて何度も拭うと、頬が引き攣ったようにして痛かった。
A｢ただいま…｣
私の言葉にみんなは顔を見合わせ、それから顔を綻ばせる。
おかえり、と言って花巻が私の頭をぐしゃぐしゃと撫で回して、松川は力強く私の背中を叩いた。
花巻｢お土産ねーの？東京ば〇奈は？｣
松川｢俺ＧＷの時に貰ったバターサンドクッキーがいい｣
A｢…どっちもない｣
岩泉｢わりぃ。土産買ってくんの忘れてたわ｣
花巻｢なんだよ…しけてんなぁ｣
松川｢あーあー出迎え損したわぁ｣
真夜｢何言ってるんですか？A先輩が一番のお土産じゃないですか｣
国見｢…お前が何言ってんの？キモいんだけど｣
真夜｢黙れ。口を開くな｣
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於音###(プロフ) - 最高でした。泣きました。笑いました。秒で読んでしまいました。青城最高！及川最高！後輩ちゃん最高！！素晴らしい作品をありがとうございました🥰🥰 (2月29日 1時) (
レス) @page49 id: 44bf006712 (このIDを非表示/違反報告)
杏月(プロフ) - あめさん» あめさんこんばんは！コメントありがとうございます！超絶長編作品を最後まで読んで頂くどころか泣いてくれるなんて…バチクソ嬉しいです🥺番外編についてですが、そろそろ鍵を外す予定でしたので、先程全体公開の方させて頂きました。確認お願いします。 (2022年3月20日 2時) (レス) id: 04a827e35d (このIDを非表示/違反報告)
あめ - とても面白かったです！ちょっと泣いちゃいました…((続編のパスワードってなんですか…？是非読ませていただきたいのですが… (2022年3月19日 20時) (レス) @page50 id: aca36a2c7b (このIDを非表示/違反報告)
杏月(プロフ) - 善さん» 善さんコメントありがとうございます☺️good boyに思わずワロてしまいましたwwそして、親戚の犬の褒め方がgood boyだったなと懐かしくなりました。 (2022年2月24日 19時) (レス) id: 04a827e35d (このIDを非表示/違反報告)
善(プロフ) - 諦めない侑に、good boy (2022年2月24日 19時) (レス) @page49 id: e2382ac4cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スナック杏月 | 作成日時：2021年8月18日 9時
