13 side.J ページ47
「何?」
「何?じゃないでしょ!
一体どーゆうことよ!!」
昼間から図書室に呼び出されて
説教くらってる俺。
「どうもこうも、噂が真実じゃない?」
「本気でいってんの?」
「何が言いたい?」
「あの子、泣いてた」
Aが?
まだ泣いてんの?
てか、なんで泣くんだよ。
「…萩谷が慰めてくれるんじゃない?」
「萩谷?萩ちゃんのこと?」
なんだ、ゆいも知ってんのか。
「Aが泣くときは、
いつも萩谷が側にいるらしいし」
「…そうなの?」
「本人達がそう言ってた」
椅子を引いてドカッと座る。
「ねぇ、どっちが振ったの?」
「は?」
「Aは、ジェシー君に嫌われたって泣いてた」
なにそれ。
俺に嫌われた?
それじゃ、まるで俺のこと好きみたいじゃん。
「それは、違うんじゃない?」
「え?」
「どちらかといえば、
俺が振られたようなもんだし」
「え、ちょ、ちょっとまって、」
ゆいが頭を抱えて考え込む。
「ジェシー君て、なんでAと付き合ったの?」
なんで付き合ったって、
そんなのひとつしかないじゃん。
「好きだから」
上を見上げる。
はぁっと息を吐く。
あーやだやだ。
改めて口にだしたら、
また好きだと思っちゃったじゃん。
どんだけ好きなんだよ、俺。
「好きなんだよ。すっげ、好き。
だから、Aも俺と同じ気持ちか
ただ、確かめたかっただけなんだ」
「…あんた、バカじゃないの?」
振り返ったらゆいが泣いてた。
しかも奥に今一番会いたくない奴までいた。
「何?笑いにきたの?」
「別に。先生に頼まれたから」
そう言って、辞書を片づけていく。
ゆいが涙を拭いながら叫ぶ。
「ねぇ、ちゃんと話し合った方がいいよ」
「今さら、遅いだろ」
「私、あんなたのことヤな奴だと思ってた。
けど、バカすぎて可哀想に思えてきたわ」
「お前…」
「ほんと、バカだね」
萩谷までもが俺に向かって言う。
「お前、何なんだよ!」
「あーあ。小暮もなんでこんな奴がいいのかなー」
「Aが好きなのは、お前だろ」
「…ハァ、揃いも揃ってバカなんだな」
萩谷の言ってることが理解出来ない。
「言っとくけど、小暮って、
すっごい分かりやすい奴だよ」
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HARU(プロフ) - あいすさん» んふふ(笑)あいすさんをたくさん泣かした気分♪またジェシー書きますよう!のんびりお待ちくださーい(笑) (2015年5月30日 9時) (レス) id: 5f45f38707 (このIDを非表示/違反報告)
HARU(プロフ) - みりまむさん» ありがとうございます(*ノωノ) みりまむさんはいつも褒めてくださるので、ついつい調子に乗ってしまいます(笑)今後もよろしくお願いしますね♪ (2015年5月30日 9時) (レス) id: 5f45f38707 (このIDを非表示/違反報告)
あいす(プロフ) - 泣ける作品( ;∀;)またジェシー書いてください♪HARUさんお疲れ様でした(*>ω<*) (2015年5月30日 8時) (レス) id: b73e41006e (このIDを非表示/違反報告)
みりまむ(プロフ) - HARUさん、お疲れ様でした!!『一途すぎて愛おしいバカ』最高です!!!やっぱりHARUさんが書くお話大好きです!! (2015年5月30日 0時) (レス) id: 8e043e8cc2 (このIDを非表示/違反報告)
あいす(プロフ) - HARUさん» ぜんぜん!そう!年下(*´□`*)やーん楽しみ♪ (2015年5月27日 0時) (レス) id: b73e41006e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:HARU | 作成日時:2015年4月8日 21時