12 side.J ページ46
「お前、本当は俺のこと好きじゃないよな」
「な、んで？」
「見てたら分かるよ」
Aが首を横に振りながら、
俺の服の袖をギュッと掴む。
「違う。私は、本当に…！」
「もういいよ」
その手を離して、
「嘘ついてまで、一緒にいなくたっていい」
本心じゃない、本心が口から零れた。
「うそ…？」
Aの表情が一変する。
「…嘘ついたのはどっち？」
「は？」
何の話だ？
「好きじゃないのは、ジェシー君の方じゃない」
何を言ってるんだ。
俺が、好きじゃないって？
「…何、言ってんの？」
「いつも、いつも他の女子と仲良くして？
私のことからかって楽しい？」
「A、」
Aが、壊れたように叫ぶ。
料理できないとか、
頭悪いとか、
可愛くないとか、
何言ってんの？
俺が、そんなんで好きかどうか決めてると思ってんの？
「わざわざ回りくどいこといしなくたって、
一言、別れてって言えばいいじゃない！」
「…本気で言ってんの？」
「ジェシー君は、本気でそう思ってるでしょう？」
なんだそれ。
なんだそれ。
「なんだそれ。俺の気持ち、
何ひとつとしてお前には届いてないの？」
Aがボロボロ涙を零す。
「もう、いいや。も、いい」
背中を向けて、その場から立ち去った。
ひとりぼっちの帰り道。
「また、一緒に帰れなかったな」
もしかしたら、もうずっと帰れないかも。
Aの言葉を思い出す。
俺、何してたんだろ。
俺がしてきたことって、ただの自己満じゃん。
今さら気づくとか、遅すぎ。
次の日、学校に行ったら、
俺とAが別れたって噂で賑わってた。
自分の話なのに、
どこか他人事のように聞いていた。
「ちょっと、ツラ貸しなさいよ」
すっげぇ怖い顔して俺を呼び出したのは
Aの親友だった。
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HARU(プロフ) - あいすさん» んふふ（笑）あいすさんをたくさん泣かした気分♪またジェシー書きますよう！のんびりお待ちくださーい（笑） (2015年5月30日 9時) (
レス) id: 5f45f38707 (このIDを非表示/違反報告)
HARU(プロフ) - みりまむさん» ありがとうございます(*ﾉωﾉ) みりまむさんはいつも褒めてくださるので、ついつい調子に乗ってしまいます（笑）今後もよろしくお願いしますね♪ (2015年5月30日 9時) (レス) id: 5f45f38707 (このIDを非表示/違反報告)
あいす(プロフ) - 泣ける作品( ；∀；)またジェシー書いてください♪HARUさんお疲れ様でした(*>ω<*) (2015年5月30日 8時) (レス) id: b73e41006e (このIDを非表示/違反報告)
みりまむ(プロフ) - HARUさん、お疲れ様でした！！『一途すぎて愛おしいバカ』最高です！！！やっぱりHARUさんが書くお話大好きです！！ (2015年5月30日 0時) (レス) id: 8e043e8cc2 (このIDを非表示/違反報告)
あいす(プロフ) - HARUさん» ぜんぜん！そう！年下(*´□`*)やーん楽しみ♪ (2015年5月27日 0時) (レス) id: b73e41006e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：HARU
| 作成日時：2015年4月8日 21時
