妬かせすぎにはご注意を。

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家に帰っても涙は止まらなくて。

ご飯も食べずにベッドに入った。


「嫌われちゃったのかなぁ…」


もしかしたら明日振られるかもしれない。

…そんなの、嫌だ。

嫌だけど、でも、
どうしようもない。

いつもヤキモチ妬いて
怒ってばっかりの私なんか

ジェシー君に嫌われてもしょうがない。

でも、

「すきなのに…」


心の整理がつかないまま次の日になった。

学校へと向かう足取りは重たい。

ひとつ息を吐いてから教室に入る。

いつもはもっと遅いのに、
今日はもう席に着いているジェシー君。

横を通りすぎるとき、心臓がうるさくなる。


あいさつするべき？

話しかけても答えてくれる？


「おはよう」


頭のなかで色々考えていたら反応が遅れた。

ジェシー君からあいさつしてくれた。


「…」

「あれ？無視？」

ジェシー君が笑いながら私の目の前で手を振る。


「あ、お、おはよう…」

「うん、おはよ」


意外にも普通の態度にびっくりする。

昨日のことはなんでもないの？


「昨日さ、先に帰っちゃってごめんね」

「え、」

いきなり昨日の話になって焦る。

「あ、いや、えっと」

「昨日のことは、もう気にしないで？」

「…気にしない？」

「うん、その方が、お互いイイでしょ？」

ジェシー君の言っていることが
よく分からなかった。

分からなかったけど、


「うん、気にしない」


ジェシー君がそれでいいなら、私も。

そう言ったら、

ジェシー君がまた少し悲しそうな顔をして


「今日は、一緒に帰ろうね？」



綺麗な顔して笑った。

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