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story 106 ページ8

デスクの前に座り直して
パソコンに向かって
明日からのスケジュールを
練り直していた。








ふとした瞬間
集中が途切れた。









コーヒーでも飲もうかな。









立ち上がると
デスクの前にセットされている
ちょっとしたミーティング用の
テーブルと椅子のセットに
テテがいた。








テーブルに伏せて
寝ているようだった。









「疲れてるなら帰ればいいのに」









小さく呟くと
テテの柔らかい髪の毛に
手を伸ばした。









TH「触んな」

「・・・・・・ごめん」

TH「嘘」








触れようとして引っ込めた腕を
テテに掴まれて引き寄せられて
何故か膝の上に。









顔が・・・近い。









TH「まだだめ?」

「・・・・・・なんのこと?」

TH「戻って来い」

「・・・・・・放して」

TH「(´Д`)ハァ…もう」

「・・・・・・・・・」

TH「いい加減、諦めちゃうよ?」

「・・・・・・・・・」

TH「いい?」

「・・・・・・い」
TH「どうせ、いいよって言うんだろ?」








私を抱き締めて
肩の辺りに
顔を埋めると
小刻みに震え出したテテに
胸の奥が死んでしまいそうなほど
痛かった。









プライドの高い
大の男を泣かしてしまうほど
私は彼を傷付けたんだと
あらためて認識した。









しばらく抱きしめられたまま
気持ちは行ったり来たり。









このまま抱かれていたいとも思うし
流されちゃダメだとも思う。









「テテ、そろそろ離してね」

TH「嫌だ」

「ずっとこうしてるの?」

TH「Aが戻って来るまで」

「・・・・・・テテ」

TH「大好きだよ」

「・・・・・・・・・」

TH「A」







引いても引いても
押してくるテテに
私はすぐ負けそうになる。









でも・・・・・・。








でも・・・・・・なんだよ・・・テテ。








何も言わない私を
膝から下ろすと
数秒私を見つめて
テテはオフィスを後にした。









さすがにもう
離れていくのかもしれない。









そう思ったら
どこからともなく
後悔が押し寄せて
涙が溢れた。








今、追い掛けたら
間に合うかな・・・。








そう思いはしたけど
あと一歩が
踏み出せなかった。

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設定タグ:BTS , KーPOP , 防弾少年団   
作品ジャンル:恋愛
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さるるん(プロフ) - remonedo0130さん» ありがとうございます!!途中グダグダでイライラしたでしょ?こんな駄作に大好きなんて言ってもらえてさるるんは幸せです!!次の作品も是非よろしくお願いします!! (2020年1月11日 23時) (レス) id: 06617cdfda (このIDを非表示/違反報告)
remonedo0130(プロフ) - 更新ありがとうございます(*^^*)こちらのお話、私は大好きでした。また番外編気が向けば書いてくださいね。お疲れ様でした。次のお話も楽しみに待ってます。 (2020年1月11日 21時) (レス) id: e8e3ac6beb (このIDを非表示/違反報告)
remonedo0130(プロフ) - さるるん様 (2020年1月11日 21時) (レス) id: e8e3ac6beb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さるるん | 作成日時:2019年12月12日 22時

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