story 71 TH ページ22
コーヒーを淹れて
リビングに戻ると
何故かソファには座らず
床に座ってるA。
「ほらよ」
A「ありがと」
俺はソファに座るよ。
普通に。
「なに？話って」
A「グクのこと」
「グクがなに」
A「家の話聞いたの」
「家？」
A「跡目争いしてるから仲が悪いって」
「は？」
A「自分は可哀想なのに
恵まれてるテテが全部持ってっちゃうって」
「ちょい待ち」
A「ん？」
跡目争い？
そんな財閥みたいに
大金持ちじゃねーぞ。
グクが可哀想？
「あのさ」
A「うん」
「俺らの実家、確かに多少金持ちだけど
財閥とかじゃねーぞ。跡目争いとかもねーし」
A「え？」
「アイツが可哀想ってなにが？」
A「お父さんがいなくて･･･」
「おるわ」
A「お爺さんにも蔑ろにされてて」
「むしろ可愛がられてるのはグクだぞ」
A「えっと･･････」
あの野郎･･･振り回しやがって。
許さねーぞ。
「実家が会社を経営してんのは事実。
俺の親父とグクの母ちゃんが兄妹なのも。
でも、俺に母ちゃんはいないけど
アイツんとこは両親健在。
まぁ多少複雑な家庭ではあるけど･･･。
俺の親父が社長でアイツの親父は副社長」
A「･････････」
「まったく･･･人が良いにも程があんだろ」
A「･････････」
俯いたまま
手に持ったマグカップを
ただ見つめて
言葉を失ったA。
「嘘ついてでも
俺から奪いたかったんだろーな」
A「･･････やだ･･･もぅ」
「泣くなよ」
持っていた炭酸水のペットボトルを
テーブルに置くと
床に座るAのそばに行き
横から抱き締めた。
「俺だけ信じてろ」
A「･･････ｳｯ･･･」
「泣くなって〜」
A「だって･･･」
「とりあえず、寝よーぜ」
A「･･････え？(・・。)」
「俺、明日仕事」
A「あ、そっか。じゃあ、帰る」
「送って行けねーから泊まってけ」
A「･･････(///ω///)」
「照れんな。なんもしねーよ」
一緒にベッドに横になると
Aを抱き枕のように抱き締めて
眠りについた。
とりあえずグクは後回し。
今はここにいる
Aを想うので精一杯だ。
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さるるん(プロフ) - BeBeさん» ありがとうございます!!ちょっとドロドロになりますがお付き合いくださいね!! (2019年12月7日 21時) (
レス) id: 06617cdfda (このIDを非表示/違反報告)
BeBe(プロフ) - 凄く、凄くテヒョンの性格が大好きです!!!!グクの子供っぽい所も!!更新楽しみにしています(^-^) (2019年12月7日 13時) (レス) id: eeaa1b2b6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さるるん
| 作成日時：2019年11月17日 1時
