片想いの時間 3rd -EH-

story 135 ページ41

ｽﾀｯﾌ｢マネージャー!!｣

｢はーい｣

ｽﾀｯﾌ｢機材届きましたよー!!｣

｢あー、行く行くーーー!!｣








新しい機材が搬入される日。
早めに出勤して待機してた。
昨日の夜も準備で遅くなって
あんまり寝てない⋯。








釜山に来てから
1日も休まず
オープンからクローズまで働き詰めで
疲れてたんだと思う。








業者さんに置くように支持した場所が
不安定な場所で
機材はものの見事に倒れた。








｢いったっっ!!｣

S｢おいっ!!大丈夫かっ!!｣








足に激痛が走って
翔くんの声が聞こえたのと同時に
私は意識を飛ばして
気付いた時には病院のベッドの上だった。









S｢お、気が付いたか？｣

｢⋯⋯痛い｣

S｢だろうな。折れてるから｣

｢⋯⋯え？｣

S｢機材の下敷きになって足首折れてんの｣

｢⋯⋯⋯⋯｣

S｢何やってんだよ｣

｢⋯ごめん｣








情けない⋯⋯。







ちゃんと休めばよかった。








1人になりたくなくて
無理してた。









S｢お前、ソウルに戻れ｣

｢え？なんで？｣

S｢お前にはまだ荷が重すぎたんだよ｣

｢⋯⋯そんな｣

S｢会社に事故を報告したら
別のマネージャー派遣するって｣

｢⋯⋯⋯⋯｣

S｢ソウルなら事務の仕事もあるし。
折れてても仕事できるだろ？｣



｢･･･はい｣








いいもなにも、会社にそう言われたら
私は何も言い返せない。






クビにならなかっただけ
感謝しなきゃ。








にしても、逃げて来たのに
こんなにすぐ戻ることになるなんて
カッコ悪いなぁ。









翌日、血相を変えて
ハナがやって来て
怒られるわ、泣かれるわで大騒ぎだった。
そしてその翌日
退院して身の回りの荷物だけ荷造りして
ハナとソウルへ。






後の事を翔くんにお願いしたら
｢だから、俺にすればいいのに｣って
ブツブツ言ってた･･･。





こればっかりは、ね。








ソウルに着いてそのまま
事務所に挨拶に行くと
サカイさんにこっぴどく怒られ。



とりあえず1週間は休めと言われて
久しぶりにソウルの家のベッドに
倒れる様に横になった。









こんな状況でも
やっぱり想いを馳せるのはヒョク。








ヒョク･･･怪我しちゃった。








あんなことになる前なら
電話して慰めに来てもらうのにな･･･。








そんなことを想いながら
深い眠りへと落ちた。

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