片想いの時間 3rd -EH-

story 133 -EH- ページ39

Aに会わないこと
もう3ヶ月。









会いたい⋯。








会って、言い訳を聞いてもらいたい。








会って、まだ好きだよと伝えたい。









会って、抱き締めたい。









？｢ヒョクチェ｣

｢イェソンヒョン。なんですか？｣

YS｢釜山に行かないか？｣

｢え!?それは⋯どういう⋯｣

YS｢ウォニがお前を釜山に連れて行けって｣

｢⋯⋯⋯はい？｣

YS｢知らねーよ!!
このままでいーのかってことだろ？｣

｢なるほど｣








このまま⋯ね。







いいわけないけど
会いたいけど
釜山だよ!?








ソウルに戻って来るのは
いつかわからないと
ハナちゃんから聞いてるし⋯。









遠距離なんて自信ない。









YS｢お前さ、釜山までどのくらいかかるか知ってる？｣

｢さぁ⋯⋯5、6時間ですかね｣

YS｢そんなもんか。じゃー大丈夫だな｣

｢なにが大丈夫なんですか？｣

YS｢許容範囲だろ｣

｢許容範囲？｣

YS｢そのくらいなら会いに行けるなと｣








そのくらい？
5時間とか6時間ですよ？


なんなら日本の方が近いし。








無理だよ⋯。








なんでこの人は簡単に⋯。









YS｢今日みたいに午後オフで
明日昼からなんてスケジュールなら
余裕で会いに行けるじゃん。よかったな｣

｢余裕じゃないですよ｣

YS｢そうか？｣

RW｢僕も余裕｣

KH｢俺は無理｣

HC｢俺も余裕だな。上手いもん食えるしな｣







近くにいたメンバー達が
余裕派とそうでない派で
何やら会議が始まった。









半々ってところかな。








ってか、あなた達が決めることでは
ないと思います。









HC｢だって国内だぞ？何が問題なんだよ｣

KH｢距離でしょ｣

HC｢チケットの手配もいらないし、
思い立ったら自分都合で行けるじゃん｣

SM｢ヒョンは日本と遠距離してたもんね｣

HC｢海外は大変だぞ｣

YS｢俺は日本でも余裕だけど？｣

RW｢日本だよ？｣

YS｢だって会いたいじゃん｣

KH｢単純ですね｣







メンバー達の論争は
深夜まで続いたけど
結論は出なかった。









ただ⋯⋯トゥギヒョンが
『本人の気持ち次第だろ』と言った言葉が
俺の胸には突き刺さった。








遠距離恋愛か⋯⋯。

story 134 -EH-→←story 132

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す