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『ありがとう淳太くん。落ち着いたよ』



日が沈み、辺りはすっかり暗くなってしまった。


私が泣き止むまで、
ずっと抱きしめていてくれた淳太くん



もう大丈夫だよ、と淳太くんから離れようとした。

やのに、強く抱きしめられて、

離れられなかった



『淳太くん・・・?』


淳太「ごめん、もうちょいこのままで居させて」


『うん…』



なんだろう、甘えたいのかな。


『いつもありがとうね。』




髪の毛にそっと触れる

ふふ、猫みたいにふわふわしてて柔らかい。




淳太「何があっても、俺はAの味方やからな」


『んふふ、ありがとう。私も淳太の味方やで?』



それとね、



"淳太がいとこじゃなかったら、絶対好きになってたよ"




淳太「俺もやわあ。あー!なんでお前は俺のいとこなんやーー」



んふふ、淳太くんも同じこと思ってたんや。


『残念だね、、、』


淳太「ほんまやで」



お互いの顔を見て笑って。

淳太の笑顔って安心するなあ。って。


淳太「さ、帰ろか」


『うん!』





「Aちゃん!!!」



大きな声に、思わずビックリした。


恐る恐る見上げると、




『……神山、くん』



息を切らして、汗だくの神山くんがそこにいた。


好きな人が、目の前にいる。

それにさっきの出来事を思い出して余計にドキドキしてくる。



淳太「……ほな後はふたりで」


『ちょ!淳太くん!まって!!』



ニコッと微笑んだ淳太くんは、


私を残して行ってしまった。

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作者名:ちぃすけ | 作成日時:2020年4月7日 21時

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