《歌い手》シェアハウスとか聞いてません｡２《浦島坂田船》

貴｢混乱するのはよく分かるよ。｣ ページ8

こそこそ隠れて歩き続け、漸く家につくことが出来た。

貴｢ふぅ…漸くついた…」

天｢じゃあ、お邪魔しまーす！」

そう言ってインターフォンを押す天月くん。
今日は確か、しまさかの二人が留守番してた筈だけど…

坂｢はーい？ありゃ、Aやん。天月も。どーしたん？学校は？」

貴｢帰りに会ったから案内したの。学校は普通に行ったよ。｣

天｢さかたん久しぶりー！」

坂｢ん、久しぶりー。さ､上がって上がってー。｣

さかたんが天月くんを案内して、俺も上がろうとしたら、

天｢あれ？シングちゃんもさかたん家寄ってくの？」

そう聞いてきた。

あぁそうか、天月くんは俺がさかたん達と住んでること知らないんだっけ。

貴｢あぁ、此処、俺の家でもあるから。｣

天｢………え！？」

目を見開いて驚く天月くん。
取り敢えず中で話そうと言うことになり、リビングのソファに座る。

まーしぃは自分の部屋で作業だかゲームだかしてるらしく、姿は見えなかった。

坂｢…で、A。天月に話してなかったん？」

貴｢うん…家とか聞かれなかったし。｣

天｢え、え？まだあんま理解できないけど何？シングちゃんは此処に住んでるの？」

俺とさかたんを交互に見ながら質問してくる天月くん。

貴｢うん。｣

俺が返事をすると、天月くんは何で？と聞いてきた。

その質問に答えたのはさかたん。

坂｢Aはうらさんの従妹なんよ！うらさんの紹介で一緒に住むことになったんや！」

すると天月くんは多少納得したようで、そうなんだ、と呟いた。

…え、天月くんまさかこれだけで理解してくれたの？
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続きます！

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