《歌い手》シェアハウスとか聞いてません｡《浦島坂田船》

貴｢癒されるって良いよねって言いたかった。｣ ページ42

貴｢…………っ！？」ｶﾞﾊﾞｯ

次に気がついたら、朝になっていた。

…要するに寝落ちですね。うん。

今だついているヘッドフォンを取って、時間を確認する。
今の時刻は6時40分｡

今日は高校、どうしようかな…。

何て思っていると、スマホの画面に『まふまふ』の文字が。

電話に出ると、相変わらずの高めの声。

まふ｢Aおはよう！今日会える？」

その言葉に、俺は今日高校を休むことにした。
あれだ、インフルですとか言えばどうにかなるだろ←

貴｢あぁ、良いよ。｣

まふ｢おっけー！じゃあ、9時に駅前ね！」

貴｢分かった、準備しとく。何か必要な物ってある？」

まふ｢ううん、特に無いよ！あ、スマホは勿論持ってきて貰うけど！」

貴｢おっけー、分かった。｣

そう言って俺は通話を切る。
のそのそと起き上がって、着替えを取り出した。

黒いパーカーの下にチェックのYシャツを来て、ジーンズを穿く。

女子力の欠片も無いだとかそんな事気にしない←

下に下りると、さかたんが居た。
何時も割りと起きるの遅いのに、珍しい。

貴｢さかたん、今日はやいね。｣

坂｢あぁ、仕事入っちゃったんよ。もうすぐ行くから、皆には宜しゅう言うといてな！」

貴｢ん、分かった。｣

じゃあ、簡単に何か作ってやるか…。

キッチンに入っておにぎりと卵焼き、それと焼いたウインナーを作り、適当な容器に入れる。
余ったおにぎりは皿の上に置く。

ばたばたと支度をするさかたんに、キッチンから声をかけた。

貴｢おーいさかたん、おにぎり作ったからパパッと食べちゃいな！」

坂｢！！ありがと、A！腹減ってたんよ！」

そう言っておにぎりを素早く掴むと、食べながら支度を始めたさかたん。

貴｢それとはい、雑だけどお弁当。｣

そう言って手渡すと、嬉しそうにありがと〜と言うさかたん。

見送るために玄関に向かうと、さかたんはちょうど靴を履いている所だった。

坂｢んじゃ、行ってくる！」

貴｢うん、行ってらっしゃい。｣

坂｢あ、A！」

貴｢ん？」

坂｢おにぎり美味かったで！弁当ありがと！じゃ！」

そう言ってドアを勢いよく閉めたさかたん。

朝から物凄く癒された気がする。
さかたんに癒された事だし、今日頑張らなきゃな。

…おい誰だ今お前高校サボってるだろとか言った奴←
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続きます！

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