《歌い手》シェアハウスとか聞いてません｡《浦島坂田船》

貴｢常識人も居るんだね｡｣ ページ30

？｢A！Aだよね！？｣
　
けたたましい足音と共に聞こえる、特徴まみれの高い声。
その後に、のんびりとした眠そうな声が聞こえる。

？｢おい落ち着けって…うらたくんと坂田の家だぞ、ここ…。｣

どちらも聞き覚えのある声だ。

と言うか、歌い手しててこの二人知らないって割と有り得ないけどな。

貴｢…お久し振りです、"まふまふ"さん…。｣

仕方がないので返事をして、さっさと上に上がろうとしたのだが、

まふ｢む〜…何でそんなに他人行儀なのさ！まふで良いよって言ったのに！｣

あえなく失敗。
すると、もう一人の方も俺に話し掛けてくる。

そ｢ねぇ、俺おいてけぼりなんだけど…あ、俺"そらる"です。一応聞くけど、きみは？｣

貴｢…Aです。…初めまして、そらるさん。｣

そう言ってお辞儀をすると、礼儀正しいね、と微笑まれる。

そらるさんはマトモそうで良かった…。

そ｢じゃあAちゃんで良いかな？さっそく質問だけどまふと知り合いなの？｣

貴｢はい、ちょっと色々あって…まふ｢Aは今人気の"シング"ですよ！前に僕とコラボしてたじゃないですか！｣ばか、言うなよ！｣

そ｢ああそっか、きみが…まふの相手大変だったでしょ、ごめんね？｣

そう言って俺を覗き込むそらるさん。
まるで心が浄化されるようだよほんとに。←

まふ｢ねぇねぇ、僕ら今うらたん達とゲームしてるんだ！Aも一緒にゲームしよ！｣

…この白い天使の皮を被った悪魔さえ居なければ。

貴｢嫌です俺は作業したいんです離してください｣

俺の手を掴んでいるまふまふにそう言っても、まふまふは離してくれない。

まふ｢え〜？お願い、良いでしょ？少しだけだから！｣

アイコンタクトでそらるさんに助けを求めても、

"あ き ら め な"

と口パクされるだけ。
…そらるさんですらどうにも出来ないと言うことだろうか。

仕方がないので俺が折れて、まふまふ達とゲームをすることになった。

…明日は学校、休むかもな。
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続きます！

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