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サ「すみません、お邪魔します」
ハ「いらっしゃい。あ、顕嵐ちゃんも来たんだね」
顕「俺まですみません」
ハ「ううん。全然。ちゃかちゃんも連れて来れば良かったのに」
そう私が言うと二人は顔を見合わせて苦笑いした。
謙「おー顕嵐」
顕「謙ちゃん、いつもここにいるんだね」
謙「まあね(笑)」
いつもの家の感じで話し始めた二人を見て「サクラちゃん、ケーキ買ってきたんだけど食べる?」とリビングに通した。困った表情のサクラちゃんが顕嵐を見つめると「あー・・・サクラ虫歯あるんで、俺が頂きます」と笑う。
謙「サクラ顔に似合わず虫歯あんの?(笑)」
ケラケラ笑った謙ちゃんに恥ずかしくなったのかサクラちゃんは思いっきり顕嵐ちゃんを睨み「ハルさん、すみません」と口にした。
ハ「いいのいいの」
じゃあ、どうぞ?と部屋に通して「顕嵐ちゃんにケーキあげてね、謙ちゃん」とだけ言って部屋にサクラちゃんを入れると早速メイクの道具を広げたのちに、「撮影してもいいですか?」とカメラスタンドを出した。
ハ「うん、もちろん」
サ「じゃあ、座って頂いて」
言われた通りに座るとサクラちゃんが真剣な顔つきになってどんなメイクをしてくれるのかワクワクした。
話しながら手際よくメイクを進めるサクラちゃんを見つめていると、「ハルちゃん?」と謙ちゃんの声がした。
ハ「はーい」
謙「樹に店のことで呼ばれたからちょっと行ってくるね」
ハ「ん?なんかあったの?」
謙「まだわかんないけど、心配だから」
ハ「分かった。行ってらっしゃい」
謙「ん、またね」
手を振ってきた謙ちゃんが「サクラ、よろしくな」と言うとサクラちゃんは「任せてください」と得意げに微笑んだ。
ん?よろしく?なんのことだろう、と思っていたけどその奥のリビングで黙々とケーキを頬張る顕嵐ちゃんを見たらすごく可愛くて思わず笑みが溢れた。
6時半を指した時計を見てサクラちゃんが失礼しますね、と部屋を出て行く。
ほとんど仕上がったメイクを見つめてちょっと違う自分が可笑しくて笑いそうになってしまった。
そして髪までやってくれて、こんな可愛らしい感じは久しぶりだなぁとサクラちゃんを待っていると「ハルさん、着替えましょう!」とどこからかドレスを持ってきた。
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作者名:愛美 | 作成日時:2020年7月5日 14時