Love D-Rive【Kaz・N】 (ページ18)

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二宮さんの背中に回していた腕にぎゅっと力をこめて抱きつく

「だからAさん、勉強頑張ってよ。浪人なんかされたらまた一年オアズケでしょ？」

ちょっとふざけたように囁いてくれるけど抱かれてる腕に力が入ってて

うん、うんって何度も二宮さんの腕の中で頷いた。

「Aが大学生になったら2人でいろんな所に行って、いろんなことしような」

「うん、楽しみに頑張る」

二宮さんの綺麗な目を見つめながら返事をする

また少し溢れてきた涙を二宮さんが親指で拭ってくれて

顔を傾けてキスをする。

何度もリップ音を響かせながら小さなキスを繰り返して

だんだん甘いキスになっていく。

「今度からオトナのキスは我慢しなくていいな」

頬に手を添えたままキスの合間に二宮さんがそう笑った。

「うん、いっつもしてね」

そう答えたら

あの二宮さんが

いっつも冷静な二宮さんが

腕で顔を隠すようにして視線を逸らした。

「二宮さん？」

そっと下からその顔をのぞき込もうとしたら

「オマエすっげー破壊力…」

顔を見る前にぎゅって抱きしめられた。

二宮さんの腕の中から少し見える耳が赤く染まっていて

なんでだろ？

「A、俺だけの女の人になれよ」

前も言われたその言葉を耳元で囁く二宮さんをぎゅっーーて私も抱きしめかえした。

早く春がくるように

２人の新しい季節が迎えられるように

私を大事にしてくれる人を私も大事にできるように

少しずつ時間を重ねていこう

今できることを精一杯やろう

２人の少し先の未来のために。

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