【実.況.者】それぞれの恋愛【短編集】 (ページ34)

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ヤキモチ:fj ページ34

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貴女side

私の彼氏…フジはV系バンドが大好きだ。

そんなフジは今日行われるバンドのライブチケットに当選したらしい、しかも２枚。

なので、私は今ライブ会場にフジと来ている。

『えっと…今日ライブするバンドはフジが大好きなバンドだよね？』

フ｢うんうん！バンドは基本何でも好きだけど、このバンドは特別好きなんだよねー。｣

そう言いながら目を輝かせる彼。

バンドにヤキモチを妬いてるしまいそうだ(笑)

そうだ、ちょっとイタズラしてやろ。

『いやー！でも、このボーカロの人かっこいいよねー！』

さぁ！ヤキモチを妬くのだ！

フ｢だよね！俺もかっこいいと思う！｣

えっ…うそ…

いつもヒラに¨可愛い¨って言ったりキヨに¨かっこいい¨って言うとヤキモチ妬いてくれるのに…

こーすけに…いや、こーすけにはなんにも言ったことないや(笑)

こ｢(俺にもなんか言えよっ！)｣

うわー…なんか想像できちゃ…

フ｢なーに考えてるの？｣

『うぇ！？い、いや…こーすけのことを…』

フ｢ふーん…彼氏が目の前にいるのに？｣

あれっ…ヤキモチ…妬いてくれて…

フ｢…って言えばAのお望み通りかな？｣

『えっ？』

フ｢Aったら可愛い。俺にヤキモチ妬いてもらうためにボーカロの人かっこいいって言ったんでしょ？｣

ば、ばれてる…

フ｢Aが本心で言ってないことはバレバレだったよ。｣

『うぅ…駄目だったのか。』

フ｢でも…｣

でも…？

フ｢こーすけの事を考えてたのは…本心っぽそうだから少し妬いちゃうなぁ…｣

！？！？

ここが外じゃなかったら直ぐに抱きしめちゃう程のショボリ顔。

『大丈夫だよ！いつでもフジを一番見てるから！』

すると顔を真っ赤にさせるフジ。

フ｢もぉ…なんでそんな可愛いこと言うかなぁ…

今日の夜、ライブで疲れて寝ないようにね…？｣

あぁ…この言葉…

今日は何時に寝れるでしょうか？(笑)

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その後

『バンドの人なら大丈夫な理由をどうぞ。』

フ｢バンドの人だとしても、本心で褒めていたら妬くから明確に大丈夫ってないね。｣

『最俺が駄目な理由は？』

フ｢冗談だとしても身近にいる人で、負けた気にしかならないから。｣

『あら可愛い。』

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フジ書くと必ずラストが誘い文句になるマジック。

さすが色男。