【実.況.者】それぞれの恋愛【短編集】 (ページ4)

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分かってるなら:fj ページ4

フジside

『それでねキヨくん！』

キ｢分かった分かった。嬉しいんだろ？おめでとう。｣

……。

俺の彼女…Aは誰とでもフレンドリーに話す。

でもそれが俺には辛くてつい嫉妬してしまうのだ。

でも今日は尚更だ。

Aは学校に着いてからと言うもののキヨとかこーすけ、ヒラとしか話してない。

しかも決まって三人とも¨おめでとう¨と言っているのだ。

本当…何祝って貰ってんの…

こういう奴は¨独占欲が強い¨って言われて嫌われるんだろうなぁ…

それでもお構い無しに俺は少し拗ねた様子でAをじーっと見る。

『ん？フジ…？どうしたの？』

フ｢…別になんでも。｣

俺がそう言うと¨そっか¨と言い、Aはまたキヨとの会話を再開した。

ホームルームも終わり、俺はAと一緒に帰っていた。

でも今日の俺は少し不機嫌で、Aの話にも¨ふーん¨やら¨そう¨としか答えない。

あまりに嫉妬深く、それでいてお子ちゃまな対応だ。

『フジ…なんか…ごめんなさい。』

フ｢…何に謝ってんの…？｣

『今日…フジと学校で全然話できなかったこと…』

フ｢分かってるならさ…｣

俺は人通りの少ない所に引き込むと力強く抱きしめ、求め合うようなキスをした。

フ｢俺もAも壊れるぐらい抱かせてよ。｣

『…っ！う、うん…』

Aは顔を真っ赤にさせながら返事をしてくれた。

もう…これだから本当に…可愛い。

その後俺の家まできて何をしたのかは想像におまかせする。

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帰り道

フ｢で？何祝って貰ってたの？｣

『フジと付き合って半年になったのが嬉しくて…』

フ｢…本当。可愛い奴め。｣