コードブルー 〜Ein Licht〜

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───言いたくないこともあるのかな。



「あ〜、あれ？白石んちに泊めてって言ってんだけどさ〜」

「だから嫌だって。緋山先生、絶対整理整頓しないもん！」



同じことを思ったのか話題を変えた緋山先生に乗っかって文句を言う。



「はぁ？それが理由なわけ！？そんなのわかんないじゃん！」



───いや、わかるよ。

何年一緒にいると思ってるの…。



「え？ひーちゃん家ないの？」

「そう、ないの。って違うから！今朝、火事にあったんです〜」

「だから今はないよね」



呟いた言葉に緋山先生の睨みが飛ぶ。


･･････怖い。



「てかあんたは？急に戻ってきたけどどーなってんの？家とか色々」

「あ〜、なんか井上先生が手配してくれたみたい」



愛されているものだ。

感心していると隣の緋山先生の雰囲気が明るくなる。


───なんで？



「じゃあAんちでもいいじゃん！」



そういうこと…。



「ん？うん。いいよ〜」



Aもいいのね…。



「なんてとこなの？」

「えーとね───」



ポケットから出した紙を読み上げてもらって緋山先生と顔を合わせる。


え、そこって───



「あたしんちじゃん…」

「えっ？」



緋山先生のマンションの名前。

ってことは…



「ありゃ？私も家ない感じ？」



───そうなりますよね…。

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