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#21 ページ22

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ー Side ころん ー




依澄は依澄のマネージャーに連れられていなくなった。



Aは服を正して近くにあった椅子に座っている。




マネ「何があったの?」

『...昔付き合ってました。浮気されて別れたんです、でもここ最近また付き合ってほしいって言われて。断り続けてたら今日...』

マネ「何で言わないの!?」

『ごめんなさい』



これは怒られても仕方ない。

僕だって怒りたい。




もっと早く言ってほしかった。

そしたらもっと早く助けられたかもしれない。
この状況を防げたかもしれない。




マネ「何されたの?」

『......言いたくありません』



マネ「はぁ...、ころんさん。ななもりさんありがとうございます。お2人がいなければ助かりませんでした。他のメンバーさんにもお伝えください」

ななもり「いえ。...じゃあ、行くよ」



なーくんは会釈をしてから僕の腕を掴んだ。




ころん「でも僕...」

ななもり「収録待たせてるから。...あと、僕達がいちゃAちゃんも何も言えないでしょ?」




Aのそばにいてあげたい。

でも、僕はこれ以上踏み込んだらいけない。





Aの方を見ると目が合った。





Aは苦しそうにしながらも笑った。





ダメだよ、なーくん。

やっぱり僕はAから離れたくない。





ころん「A」

『ろんちゃん、ありがとう。収録行って?』

ころん「でも」

『行って!...ね?お仕事は大事だよ?私はちゃんとマネージャーに話すから』

ころん「僕には言ってくれないの?」






『...ななもりさん』

ななもり「うん。さすがに待たせすぎてるから」

ころん「...はい」





Aがどんなに大切だって、行かなきゃいけない。




次いつ会えるかわからないのに。

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作者名:ひーりん。 | 作成日時:2019年6月18日 19時

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