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ー Side ころん ー
依澄は依澄のマネージャーに連れられていなくなった。
Aは服を正して近くにあった椅子に座っている。
マネ「何があったの?」
『...昔付き合ってました。浮気されて別れたんです、でもここ最近また付き合ってほしいって言われて。断り続けてたら今日...』
マネ「何で言わないの!?」
『ごめんなさい』
これは怒られても仕方ない。
僕だって怒りたい。
もっと早く言ってほしかった。
そしたらもっと早く助けられたかもしれない。
この状況を防げたかもしれない。
マネ「何されたの?」
『......言いたくありません』
マネ「はぁ...、ころんさん。ななもりさんありがとうございます。お2人がいなければ助かりませんでした。他のメンバーさんにもお伝えください」
ななもり「いえ。...じゃあ、行くよ」
なーくんは会釈をしてから僕の腕を掴んだ。
ころん「でも僕...」
ななもり「収録待たせてるから。...あと、僕達がいちゃAちゃんも何も言えないでしょ?」
Aのそばにいてあげたい。
でも、僕はこれ以上踏み込んだらいけない。
Aの方を見ると目が合った。
Aは苦しそうにしながらも笑った。
ダメだよ、なーくん。
やっぱり僕はAから離れたくない。
ころん「A」
『ろんちゃん、ありがとう。収録行って?』
ころん「でも」
『行って!...ね?お仕事は大事だよ?私はちゃんとマネージャーに話すから』
ころん「僕には言ってくれないの?」
『...ななもりさん』
ななもり「うん。さすがに待たせすぎてるから」
ころん「...はい」
Aがどんなに大切だって、行かなきゃいけない。
次いつ会えるかわからないのに。
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作者名:ひーりん。 | 作成日時:2019年6月18日 19時