145話「も、申し訳ないです…」 ページ48
あれから少し経って、ずっとここにいても執務があるし…という事で城に戻ることに。清正様と官兵衛様の間に私がいるのだけど、真上で火花散ってるんですが…？
「あぁ、そう言えば…」
「？」
「あぁ、卿が気にかけることは無い。執務が気になっただけだ」
「…俺にもあったな…」
じゃぁなんで案内してくれたんだろう…なんて思うけど、それを言わず「そうですか」と答える
「あ、A様。俺の執務が終わればお話して頂いてよろしいですか？」
「なんの話でしょう？」
「今までの戦での話を。その…武将として教訓を聞きたくて」
「そんな大それた物じゃありませんが…私で良ければ」
そう話しているうちに城の姿が見えてくる。2人と別れて部屋に戻った
「ふぅ…楽しかった……」
色々吃驚する点も多かったけれど楽しかった。でも小太郎が神出鬼没なのは不安になる。仕事してますかねあの人
『ドタドタドタっ！』
「？」
廊下を駆ける音が気になり耳を澄ます。走り回っている様子だが、私は首を突っ込んでも大丈夫なのだろうか
「失礼します！」
「あ、はい」
襖を開けそうな勢いだったのでそう答えるとすぐに襖が開いた。普通の一般兵の方だったけれど、すぐに跪いて要件を口早に言った
「急遽戦が明後日行われることになり、戦の準備を整えておくようにとの伝令が来ました！」
「あ、明後日…ですか？畏まりました。秀吉様にお伝えください」
「はっ！」
襖を閉めて急ぎ足で去っていった一般兵にコケないようにと祈りつつも膝を抱えて考え込む。まさか急に戦日が変わるなんて……まぁ、別に問題は無いのだけど、今執務をしているだろう2人は驚いているんだろうか
「…取り敢えず、研ごうかな」
自分の愛剣を鞘から抜き、使ってもいいと言われていた研石で刀を研ぐ。これからも戦国の終わりまで愛用するのだから、綺麗に研いでおかないと
「……いっ」
研ぎ方は教わっていたものの、やはり慣れないからか親指を切ってしまった。切っ先には気をつけてたつもりなのに…
「失礼します」
「はい、どうぞ」
声が掛かり先程のように返事すると、石田三成様が入ってきた
「刀の手入れ中でしたか、申し訳ありません……!?ち、血が滲んで…！」
「あぁ、これは大丈夫です。気を抜いてしまっただけで──」
「失礼します」
「え？」
刀を奪われ丁寧に研石で刀を研ぐ石田三成様。止めてみるが「危なっかしいので」の一言で止められる
めっちゃ申し訳ない……
146話「あの時の、表情が……」→←144話「何処まで知っているのやら」
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エンゼルチキンロールβ - 作品読ませて頂いてます！忍びーズと偶に出てくる作者様が可愛いです！笑 (2021年12月12日 23時) (
レス) @page23 id: 82f6fb7af8 (このIDを非表示/違反報告)
エルフ・シャープナー(プロフ) - 麗宵さん» コメント有難うございます。一つ一つの話の残りの文字数の都合上一文字足していきますと話を少し変更するという事になるかと思われますので、次の更新からとなってしまうかもしれません。完全にリクエストにお答え出来ず申し訳ございません (2018年5月26日 23時) (レス) id: 01727032ce (このIDを非表示/違反報告)
麗宵 - ちょっと官兵衛さんの口調が戦国BASARAの松永久秀と似ていたから一瞬どっちかわからなくなったので、できればだれが喋っているのか一文字だけでもいいのでつけてくださると有りがたいです。 (2018年5月25日 23時) (レス) id: 92d855c6e1 (このIDを非表示/違反報告)
エルフ・シャープナー(プロフ) - とある村の1村人さん» そんなに待たせません！なるべく早く更新致します(*^^*)頑張りますのでこれからも宜しくお願い致しますm(*_ _)m (2018年3月20日 23時) (レス) id: 01727032ce (このIDを非表示/違反報告)
とある村の1村人 - ご返事ありがとうございます！もう100年でも200年でも何年でも待ちます！(((( 無理せず頑張ってください！！ (2018年3月20日 23時) (レス) id: ba5cd57d32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エルフ・シャープナー | 作者ホームページ：http:
作成日時：2017年11月2日 22時
