141話「私はうろ覚えです！」 ページ44
あの後もしもの為の作戦も練って二人での会議は終了。なんとか官兵衛様の素晴らしく回る脳を刺激出来たのでいい案が出来た
あ、なぜ官兵衛様というかと言うと、話が終わった直後そのままでは長いだろうからと名前呼びを強要されました。目が怖かった…
「A、卿は今から暇だろうか？ついてきて欲しいのだが」
「はい、やる事と言ったら素振り位ですが」
「…もう少し女子らしい事をしてみてはどうかね。
「考えておきますね……」
茶道や華道をやって神様の世界で武将方をおもてなしするのもいいかもしれないなぁ、なんて考えながら官兵衛様について行く
《茶室》
茶室に来て私に茶道をみっちり稽古させるんじゃ…と震えた私だが、官兵衛様は手馴れた様子で茶を点て始めた
「…あの？」
「卿が知っているかは知らないが、茶の湯は武家では普通に出来るものが多い。勿論自分で点てず癒されたいという者も居るが…」
そう言うとピタリと話すのをやめ茶を点てる事に集中しだした官兵衛様。私はただそれを眺めていた
「…どうぞ」
「…いただきます」
茶道の礼儀が分からないのでとりあえずそういって覚えてる範囲の事を行う。官兵衛様から指摘が無いのは合っているって事で良いのだろうか
「…良いおてまえで」
「……そうか」
それだけ言うと官兵衛様は道具を片付け始める。私も手伝う為に膝を立てると
「卿はそこに居たまえ」
「は、はい…」
遠回しに動くなと言われその場に正座し直す。やっぱり何か違ってたのかな…そう思うくらい官兵衛様の纏う空気が重かった
《官兵衛視点》
本来ならば菓子を事前に用意し誘うのが普通だが、今回の私は少々何かが抜けていたようで、大事な点を抜いてしまっていた。Aは茶湯の類に疎いらしいので今回は助かった…とだけ思おう
次は無いだろう。というか、彼女だったからこそ今首が繋がっているが、秀吉様にこれをしたら首と胴体が繋がっているかどうか…
「…えっと、官兵衛様。おひとつ宜しいですか？」
「…何か？」
「なんで私をもてなしてくれたんでしょう…茶の湯って、おもてなしですよね？」
「私がそういう気分だったのだ。気にするな」
「はい…」
少し不満そうに返事をしたAの顔に目を細める。誰もこのような愛らしい顔をする者が、戦場を駆け本多忠勝でさえも負かす強者だとは思いもしないだろうな
142話「今日はポロッと話してしまいますね…」→←140話「さすが軍師…」
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エンゼルチキンロールβ - 作品読ませて頂いてます！忍びーズと偶に出てくる作者様が可愛いです！笑 (2021年12月12日 23時) (
レス) @page23 id: 82f6fb7af8 (このIDを非表示/違反報告)
エルフ・シャープナー(プロフ) - 麗宵さん» コメント有難うございます。一つ一つの話の残りの文字数の都合上一文字足していきますと話を少し変更するという事になるかと思われますので、次の更新からとなってしまうかもしれません。完全にリクエストにお答え出来ず申し訳ございません (2018年5月26日 23時) (レス) id: 01727032ce (このIDを非表示/違反報告)
麗宵 - ちょっと官兵衛さんの口調が戦国BASARAの松永久秀と似ていたから一瞬どっちかわからなくなったので、できればだれが喋っているのか一文字だけでもいいのでつけてくださると有りがたいです。 (2018年5月25日 23時) (レス) id: 92d855c6e1 (このIDを非表示/違反報告)
エルフ・シャープナー(プロフ) - とある村の1村人さん» そんなに待たせません！なるべく早く更新致します(*^^*)頑張りますのでこれからも宜しくお願い致しますm(*_ _)m (2018年3月20日 23時) (レス) id: 01727032ce (このIDを非表示/違反報告)
とある村の1村人 - ご返事ありがとうございます！もう100年でも200年でも何年でも待ちます！(((( 無理せず頑張ってください！！ (2018年3月20日 23時) (レス) id: ba5cd57d32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エルフ・シャープナー | 作者ホームページ：http:
作成日時：2017年11月2日 22時
