117話「山崎の戦いの作戦を」 ページ19
半蔵が手に入れてくれた情報を元に謙信さんと話し合う、半蔵も意見を出してくれたりして話は進んでいった
「敵が本陣を奇襲する可能性と、しない可能性を考えて二つの策を用意すべきでしょう、奇襲はこちらの隙を突く筈、奇襲の道に伏兵を…と言いたいのですが……」
「…その準備を整える時間があるかどうか…か」
「…難儀」
豊臣秀吉様(今は羽柴様？)とこの話をしても伏兵を配置する程の兵力があるかが問題となる、誰か一人武将がそこを守って、尚且つ部隊を引き連れているのなら、問題は解決しそうだけれど…
「…仕方ない、此処はこの謙信が承ろう」
「でも、一人で守る事になります！それだけは絶ッ対、駄目です！」
「しかし、それでは奇襲された時に困るのはこちらではないか？時間稼ぎにはなるだろう…それにこの謙信、息絶える前にAの元へ戻され装飾にされる手筈となっている、心配はない」
「ですが…」
それでも心配な私に半蔵が嬉しい一言
「…加勢する」
「っ！本当ですか半蔵！」
「…影は光に従う、今は任された任務も無い故……任せろ…援軍も呼ぶ」
少し不愉快だが、と付け足した半蔵、何が不愉快なのかは敢えて聞かないでおいた
「よし、では改めて宜しくお願い致しますお二方」
「うむ」
「…応」
私と謙信さんは山崎へと歩いて進む、半蔵とはここで別れた
「…A、一つ聞いても良いか」
唐突にそう言った謙信さんに私は返事を返す
「はい、どうぞ」
「Aがこちらへ来る前…異世界にて、仲の良いものは居たか」
「え？仲のいい人ですか？……お友達は居ましたね、親友も勿論いました」
楽しかったなぁ、と小さく零すと謙信さんが馬の足を止めた
「謙信さん？」
「……こちらよりも？」
「…っ」
悲しげにそう聞いてきた謙信さんに息が詰まった、確かに、戦いばかりだけどこちらは楽しい…でも、前いた世界も楽しかった
「…答え兼ねますね」
「…そうか、すまない、変な事を聞いた」
「いえいえ、私こそまともな返答を返せずにすいません」
何だか戦の前に落ち込んだ空気、耐え切れず私は笑顔で謙信さんに向き直った
「前は前、今は今です！先の事も後回し…は駄目ですけど、今私たちの目の前にある問題を片付けましょう！」
「…そうだな」
そう言って微笑んだ謙信さんを見て私も微笑んだ、暗い空気は戦に支障をきたしますからね！
118話「某相手と交渉……ﾁｯ」←→←116話「…結果的…幸」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 37人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
エンゼルチキンロールβ - 作品読ませて頂いてます！忍びーズと偶に出てくる作者様が可愛いです！笑 (2021年12月12日 23時) (
レス) @page23 id: 82f6fb7af8 (このIDを非表示/違反報告)
エルフ・シャープナー(プロフ) - 麗宵さん» コメント有難うございます。一つ一つの話の残りの文字数の都合上一文字足していきますと話を少し変更するという事になるかと思われますので、次の更新からとなってしまうかもしれません。完全にリクエストにお答え出来ず申し訳ございません (2018年5月26日 23時) (レス) id: 01727032ce (このIDを非表示/違反報告)
麗宵 - ちょっと官兵衛さんの口調が戦国BASARAの松永久秀と似ていたから一瞬どっちかわからなくなったので、できればだれが喋っているのか一文字だけでもいいのでつけてくださると有りがたいです。 (2018年5月25日 23時) (レス) id: 92d855c6e1 (このIDを非表示/違反報告)
エルフ・シャープナー(プロフ) - とある村の1村人さん» そんなに待たせません！なるべく早く更新致します(*^^*)頑張りますのでこれからも宜しくお願い致しますm(*_ _)m (2018年3月20日 23時) (レス) id: 01727032ce (このIDを非表示/違反報告)
とある村の1村人 - ご返事ありがとうございます！もう100年でも200年でも何年でも待ちます！(((( 無理せず頑張ってください！！ (2018年3月20日 23時) (レス) id: ba5cd57d32 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：エルフ・シャープナー | 作者ホームページ：http:
作成日時：2017年11月2日 22時
