55話「(名前)殿のあの信念の、見習う所ばかりだ…だが、この胸の高鳴りは何だ?」 ページ6
真田幸村視点
「_______」
何か呟いた、それに気を取られて私は槍をまた弾かれてしまった
「ハァ、ハァ、ハァ…やはりA殿はお強いです…」
「私以上の方はきっといます、その人を乗り越える為にも、真田幸村様は強くあらねばありませんね…ですが、休息は必要です、休みましょうか」
手を差し伸べてくれるA殿、その時に高鳴った心の臓
「あ、有難う御座いますA殿…」
「何故礼を言われるかは分かりませんけど…取り敢えずありがとう…と言っておきます」クスッ
そう言い微笑むA殿にまた心の臓が高鳴る、この感じ…分からないが、何故だか嬉しい気もする
「御二方、お茶でもどうですかい?」
「島左近様、ありがとうございます」
「いえいえ、稽古に疲れた御二方の癒しの場でも作ろうと思った迄ですからね」
「…ッッ」
何故か胸が痛い、左近殿とA殿、仲が良さげだ…
「真田幸村様?座らないのですか?」
「ッ!?いえ、座ります!」
A殿の左横が空いていたため自然と足がそちらへ、左近殿は少し目を見開いている
「…______」
左近殿が呟く言葉が分からずただ疑問に思うだけ、今日は聞き取れぬことが多い
「お茶が美味しいですねぇ…こうやって落ち着ける日々が尊いです」
お茶を飲んでそう言うA殿、そうか、A殿は…この様な落ち着いた時間が好きなのか…では稽古などは好きでは…無いのか?
「A殿、無理はなさらず…私の稽古に無理に付き合うことはありません」
「?あぁ、稽古は普通に趣味として扱っているので嫌いではありません、ですが…戦は…苦手ですかね」
悲しそうに瞳を揺らすA殿に、何も言えなかった、それを悟った左近殿が言葉を繋ぐ
「いつか来ますよ、信玄公か、はたまた他の武将か…天下泰平を築く者がきっと」
優しい笑みでそういった左近殿、「そうですね…その日まで、皆さん生きてると…私嬉しいです」などとA殿は言われるものだから、すこし…いや、大分生きていたいと思った
「私、最後まで生き延びて見せます!A殿が悲しまぬ様!」
「ふふ、そうですか?絶対に生き延びてくださいよ?約束です」
小指を出されて少し戸惑った、この行為は一体?
「あ、すみません、これは約束事をする際に行う儀式の様なものなんです、私が幼い頃教えて貰って」
「では…」
小指と小指を繋ぎ、A殿の放つ言葉を共に言う、その時間が幸せで仕方なかった
56話「お話出来て嬉しいです…少し挙動不審なのは疑問ですが」→←54話「稽古しましょうか」
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草薙 - エルフ・シャープナーさん» 小太郎様〜〜♪ありがとうございます!ばたんきゅ〜コタ「、、、嬉しさに倒れた、、、」 (2017年9月18日 8時) (携帯から) (レス) id: 805c0f6125 (このIDを非表示/違反報告)
エルフ・シャープナー(プロフ) - 草薙さん» はい!有難うございます!!頑張ります!!!小太郎、次の話は多めに出すからね…← (2017年9月17日 23時) (レス) id: 01727032ce (このIDを非表示/違反報告)
草薙 - エルフ様〜!頑張ってください!小太郎「ずっと待っていたな、、、ククク」 (2017年9月17日 23時) (携帯から) (レス) id: 805c0f6125 (このIDを非表示/違反報告)
エルフ・シャープナー(プロフ) - 草薙さん» はい!有難うございます!! (2017年2月24日 18時) (レス) id: 01727032ce (このIDを非表示/違反報告)
草薙 - 続編おめでとうございます!(*^▽^)/★*☆♪ (2017年2月24日 9時) (携帯から) (レス) id: 805c0f6125 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:エルフ・シャープナー | 作者ホームページ:http:
作成日時:2017年2月23日 23時