98話「燃え盛る炎の中で見たものとは何でしょうか」 ページ49
「はぁぁっ!」
敵兵を倒しながら奥へ進む、奥というか明智光秀様に近づいていっているので奥ではないですね…あちらからしたら私はどう行動しているように見えるのでしょうか
「A様!」
「えっ…」
不意に私について来てくれた兵士さんの声が聞こえた、指差す場所を見ると、天井が崩れて来ていた
「嘘…きゃぁっ!」
炎を纏った木材が私の横すれすれに落ちる、一瞬だけ風が炎を避けてくれた気がした
「熱っ…」
火の粉が飛び腕に火傷を負ってしまった、今は回復してる場合じゃないので無視
「こっちでしょうか…」
兵士さんとは離れてしまったので勘で進む、私の短刀の
「このままでは…!!」
「貴様の為だ、退け!」
「退きません!私は信長様を守るのです!」
そんな会話が聞こえたためそちらの方へ走る、私の予想では…元親と森蘭丸様
「森蘭丸様!!」
「A殿!?ここに居ては行けません!どうか信長様の護衛を!」
「A…こちらへこい!悪くはしない」
「嘘です!行ってはなりません!」
元親が敵なのは知っている、だから元親の所へ行くわけにはいかない
「私は貴方に付いていきません…どんな理由があろうと、謀反はしてはいけない事なのです!」
私は元親に刀を向けた、揺れる謙信さんのアクセサリーがキラリと光る
「私が相手を致しましょう…森蘭丸様、今はどうか織田信長様の護衛を、私では務まりませんから」
「っっ…御免!」
「待て!」
「行かせません!」
『ガキンッ』
元親に切り掛ると元親は三味線を使い短刀を防ぐ、メラメラと燃える炎が風により勢いを増していく
「こんな所にいては死ぬぞ!!」
「それは貴方も同じでしょう」
「何故織田方に味方する!光秀の見る泰平の方がきっとお前にとっては…」
「そんな甘い考え……貴方がいうとは思いませんでした」
「っっ!?」
私の言ったことに驚いたのか力を緩めた元親、私はその隙に元親を弾き返して少し間合いをとる、私は平和が嫌なわけじゃないんです
「確かに私が望むこの世の泰平を明智光秀様ならば作ってくれましょう」
「では何故!」
「…織田信長様に忠誠を誓う彼に酷な事では御座いませんか?幾ら反骨精神の持ち主でも…分かりますでしょう?貴方も一国の主なのですから」
親しく、大切な人を裏切る…それの何処が【泰平】なのでしょう…その証拠に、明智光秀様は…
99話「予想外の展開になってきました」→←97話「本能寺の変」
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草薙 - エルフ・シャープナーさん» 小太郎様〜〜♪ありがとうございます!ばたんきゅ〜コタ「、、、嬉しさに倒れた、、、」 (2017年9月18日 8時) (携帯から) (レス) id: 805c0f6125 (このIDを非表示/違反報告)
エルフ・シャープナー(プロフ) - 草薙さん» はい!有難うございます!!頑張ります!!!小太郎、次の話は多めに出すからね…← (2017年9月17日 23時) (レス) id: 01727032ce (このIDを非表示/違反報告)
草薙 - エルフ様〜!頑張ってください!小太郎「ずっと待っていたな、、、ククク」 (2017年9月17日 23時) (携帯から) (レス) id: 805c0f6125 (このIDを非表示/違反報告)
エルフ・シャープナー(プロフ) - 草薙さん» はい!有難うございます!! (2017年2月24日 18時) (レス) id: 01727032ce (このIDを非表示/違反報告)
草薙 - 続編おめでとうございます!(*^▽^)/★*☆♪ (2017年2月24日 9時) (携帯から) (レス) id: 805c0f6125 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:エルフ・シャープナー | 作者ホームページ:http:
作成日時:2017年2月23日 23時