95話「明智光秀様は凄いですね」 ページ46
「酷いと思いませんか!」
「元親殿も悪気はなかったと思いますが…」
今明智光秀様に愚痴を聞いてもらってます、もう怒り絶頂ですよ私
「こっちは事情があったとはいえ心配させたから謝ってたんですよ?それなのに小太郎なんか悪気もなく詫びを求めましたよ」
「…それはなんとも言えませんね」
「でしょう?」
明智光秀様も流石に駄目だろうと思ったのか苦笑い、私は少し心を落ち着かせる為に注いでもらったお茶を啜った
「はぁ…でもちょっと怒りすぎちゃいました」
「また風魔殿が何かするかもしれませんし…私も共に行きましょうか?」
「ですね…お願いします」
「はい、お任せを」
話がいい感じにまとまり2人で元親の与えられた部屋へ
「元親ー?」
「…」…〣( º-º )〣ズーン…
「…これどうしたらいいんですか」
「…私もどうしたら良いか…」
小太郎は何処かへ行ったようで、残った元親は何故か部屋の隅で黒い陰を纏っている
「も、元親ー?」
元親に近寄り肩を揺らす、一瞬視線がこちらへ向いたが、すぐに逸らされた
「…怒ってます?」
「怒っていない…だが俺とあろうものがAを怒らせ、嫌な思いをさせてしまった…それが許せん」
そう言って溜息を吐いた元親、何か元親を元気づける事の出来る方法は無いのでしょうか
「…元親殿、今晩お話があると申されていましたが」
「!それは今夜でいい、今は話す気になれん」
「畏まりました…A殿、少しお話が」
「?はい」
「耳を…」
部屋を出て耳打ちする様に囁く声でなにか告げてきた明智光秀様、内容は
「元親殿は猛反省しております、ですが何を言っても落ち込みは消え無いでしょう、故に甘味を提供するのはどうでしょうか((コソッ」
だそうです
「畏まりました…私が出来ることをしてきます、元親には内緒でお願いしますね((コソッ」
「はい」
そう返事を聞いて私は城下へ急いで買い物を済ませすぐさま調理に取り掛かった
《調理後》
出来たのはみたらし団子、私はすぐに元親の部屋へと向かった
「元親?」
「何だ」
もう陰は纏っていない元親、私は安堵しながら団子を差し出した
「これは…?」
「みたらし団子です、お詫びにならないかもしれませんが…」
私がそう言うと元親は団子を取って一口
「…手作り…か?」
「はい…どうですか?」
「…美味い、お前の手作りを食える日が来るとは」
そう言って微笑む元親、その後ろで明智光秀様が微笑んだので私も微笑み返した
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草薙 - エルフ・シャープナーさん» 小太郎様〜〜♪ありがとうございます!ばたんきゅ〜コタ「、、、嬉しさに倒れた、、、」 (2017年9月18日 8時) (携帯から) (レス) id: 805c0f6125 (このIDを非表示/違反報告)
エルフ・シャープナー(プロフ) - 草薙さん» はい!有難うございます!!頑張ります!!!小太郎、次の話は多めに出すからね…← (2017年9月17日 23時) (レス) id: 01727032ce (このIDを非表示/違反報告)
草薙 - エルフ様〜!頑張ってください!小太郎「ずっと待っていたな、、、ククク」 (2017年9月17日 23時) (携帯から) (レス) id: 805c0f6125 (このIDを非表示/違反報告)
エルフ・シャープナー(プロフ) - 草薙さん» はい!有難うございます!! (2017年2月24日 18時) (レス) id: 01727032ce (このIDを非表示/違反報告)
草薙 - 続編おめでとうございます!(*^▽^)/★*☆♪ (2017年2月24日 9時) (携帯から) (レス) id: 805c0f6125 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:エルフ・シャープナー | 作者ホームページ:http:
作成日時:2017年2月23日 23時