90話「うぬと会えなくなるのは我にとって…」 ページ41
小太郎視点
「でりゃぁぁ!!!」
「まだまだよ…!」
「絶てぇその腕真っ二つにしてやる!!」
我の腕を集中的に狙う前田利家、もう三十路だと言うのにこの無鉄砲さは何だ、慶次を見習え…と言いたい所だが、油断すると本気で腕を切られるやもしれぬ、相手の出方を伺いながら横目でAを見た
「…」
「…」イライラ
Aはもう上の空、長宗我部に至っては苛々している様子、遊びはここまでか…仕方ない
「これも座興よ…!」
『キンッ』
「いっ!」
くないを投げ付け右手の刀を落とす、次に敵の隙を突き回し蹴りで残りの刀を落として首筋に爪を立てた
「我の勝ち我の勝ち…ククク」
「ちっくしょぉ!!やっぱ俊敏さには忍びに劣るか…」
等と言いつつ負けを認め両手をあげた前田利家、これで我の格好良さを理解したかA!
「小太郎ー、前田利家様ー、お茶いりますかー」
…見てなかったなそういえば…我の頑張り無意味と化したか…
「利家!軍議をする!早く来い!」
「分かった叔父貴!長宗我部!変な事すンなよ!」
「するわけが無いな」
「てめぇ…」
「利家!はよせんか!」
するわけが無いと言いつつ早速Aの腰を抱き寄せた長宗我部元親、そんな状況を見てこめかみに青筋が浮かぶ前田利家の耳たぶを引っ張りどこかへ連れていった柴田勝家は凄いと思う
「A、我は茶を望む、行ってきてくれぬか」
「わかりました、二人共喧嘩しないでくださいね?」
「「…」」
「コラ!その間はなんですか!」٩( `^´ )۶
怒っているのだろうが…何故だ、可愛いとしか思えんのは←
「もう…行ってきます」
「行ってらっしゃい…ククッ」
まるで夫婦よな…はぁ、本当の夫婦とは縁遠いやもしれぬが
「…風魔」
「何だ」
「…貴様は知っているか、Aの家という物を」
「知らぬ、戦いが終わればまるで風の如く消え去る故に」
「…帰りたいと言っていた、我が家に…其れは何を意味するというのだ…俺には全くわからん」
「我にもわからぬ……だが、帰りたい…か」
その家とやらに帰ったら…我は…Aと会えなくなるのか?
そんな事…許さぬ、我は混沌の風、戦を求め疾風が如く何処にも留まらぬ黒き風…そんな我の心を奪い、うぬしか見れぬようにしたくせに…
こんなにも夢中なのに…うぬには届かぬのだな、この甘美な気持ちが
91話「緊急事態が発生したらしいです」→←89話「私…帰りたいです」
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草薙 - エルフ・シャープナーさん» 小太郎様〜〜♪ありがとうございます!ばたんきゅ〜コタ「、、、嬉しさに倒れた、、、」 (2017年9月18日 8時) (携帯から) (レス) id: 805c0f6125 (このIDを非表示/違反報告)
エルフ・シャープナー(プロフ) - 草薙さん» はい!有難うございます!!頑張ります!!!小太郎、次の話は多めに出すからね…← (2017年9月17日 23時) (レス) id: 01727032ce (このIDを非表示/違反報告)
草薙 - エルフ様〜!頑張ってください!小太郎「ずっと待っていたな、、、ククク」 (2017年9月17日 23時) (携帯から) (レス) id: 805c0f6125 (このIDを非表示/違反報告)
エルフ・シャープナー(プロフ) - 草薙さん» はい!有難うございます!! (2017年2月24日 18時) (レス) id: 01727032ce (このIDを非表示/違反報告)
草薙 - 続編おめでとうございます!(*^▽^)/★*☆♪ (2017年2月24日 9時) (携帯から) (レス) id: 805c0f6125 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:エルフ・シャープナー | 作者ホームページ:http:
作成日時:2017年2月23日 23時