87話「魔王と対面望んでません」 ページ38
「…」
今現在、呼び出されたので織田信長様の部屋に来たのですが…
「で、あるか…」
何がですか!!←
「うぬは何者…だ?」
「日ノ本を転々とする、放浪者でございます」
「放浪者が戦場に顔を晒す…か」
視線を送ってくる織田信長様、早くこの難関を脱出したいですはい…あ、今現在頭を下げてます
「Aと言ったな…うぬに一つ頼みがある、利家の隊につき、共に侵略してきて欲しい」
え?…それでは私は本能寺に参加出来ないでは無いですか!!急ですし…
「何故で御座いましょう、私はここに来たばかり、ましてや放浪者で御座います、大切なお役目をこの私が受けるには…」
「是非もなし…うぬの力は幾度となる戦で見てきた…この信長の人を見る力は侮れぬ…ぞ」
そういい私にまた視線を送る織田信長様、頭を上げろ、とでも言うように不意に頭を扇子で優しく叩かれた
「…以下ような用でございましょう…!?」
頭をあげると顔が近くにあった、目を瞑っていなければ良かった!
「…良い表情をする…」
私の顎に手を添え、上を向かせる織田信長様、この状況よく恋愛漫画とかで見るやつですね!?望んでません!貴方には濃姫様が居ますよね!!!
「お濃が正室として来ていなければ…」
その考え辞めてください!凄絶に!← って!か、顔がさっきより近い!?
「A…」
下手に動けないのをいいことに顔を近づけて来る織田信長様、誰か助けて…!!
『スパーンッ!』
目を瞑った瞬間、襖が開けられた、そちらを見ると……
「信長!」
「蝙蝠…か」
そう、反骨精神を持つ長宗我部元親様が来て下さいました
「此奴は俺の恩人だ…下手な真似はしないで貰いたいな」
「この信長に抗う…か、是非もなし」
そう言って睨み合う二人、私こんな事するためにここに来たんじゃないんですが←
「失礼します」
そういう声が聞こえた、この声は…!
「信長様…っ!何してンだ長宗我部!!」
中に入ってきたのは前田利家様、怒っていらっしゃるのが表情から見て取れる
「ふん、魔王が恩人に手を出したから抗った迄…此奴は連れていくぞ」
「あっ!待ちやがれ!」
私の方を抱き廊下を歩く長宗我部元親様、その長宗我部元親様を睨みながら追う前田利家様
「そいつをどうする気だ」
「与えられた部屋で共に茶を飲む気だ」
「縁側でもいいだろ」
「部屋の方が落ち着くだろうと思ってな」
そこからはまた無言、この空気にまだ耐えないと行けないと思うと、憂鬱になる私であった
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草薙 - エルフ・シャープナーさん» 小太郎様〜〜♪ありがとうございます!ばたんきゅ〜コタ「、、、嬉しさに倒れた、、、」 (2017年9月18日 8時) (携帯から) (レス) id: 805c0f6125 (このIDを非表示/違反報告)
エルフ・シャープナー(プロフ) - 草薙さん» はい!有難うございます!!頑張ります!!!小太郎、次の話は多めに出すからね…← (2017年9月17日 23時) (レス) id: 01727032ce (このIDを非表示/違反報告)
草薙 - エルフ様〜!頑張ってください!小太郎「ずっと待っていたな、、、ククク」 (2017年9月17日 23時) (携帯から) (レス) id: 805c0f6125 (このIDを非表示/違反報告)
エルフ・シャープナー(プロフ) - 草薙さん» はい!有難うございます!! (2017年2月24日 18時) (レス) id: 01727032ce (このIDを非表示/違反報告)
草薙 - 続編おめでとうございます!(*^▽^)/★*☆♪ (2017年2月24日 9時) (携帯から) (レス) id: 805c0f6125 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:エルフ・シャープナー | 作者ホームページ:http:
作成日時:2017年2月23日 23時