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「じゃあAちゃんと夢叶えたんだな」
「はい…一応」
「すげえよ。マジで流石としか言いようがない」
「俺もこんな娘欲しいわ」なんて言って先生は笑う。
それはあんまり嬉しくないなあなんて思いながら、
絶対に聞けないけど
先生って彼女さんとか居るのかな…なんて唐突に気になった。
「地元戻んの寂しがられなかった？彼氏とかに」
…おっと。まさか先生から先にそれを聞いてくるとは、と私は面食らった。
「あの、彼氏……居ないです」
「は、？……え、それ、マジ？」
「だって嘘ついてどうするんですか…？」
「ふはっ、いやそうだよな、わりーわりー。
てっきり俺彼氏とか居るんだと思って話してたから」
「なんか雰囲気変わったし、カッコもめっちゃおしゃれだしねA」と言われてくすぐったくなった心臓が変な動きをする。
きっとお世辞なんだろうと思っても
岩本先生から褒められたらこうも変に喜んでしまう自分がいた。
「とにかく彼氏は居ないんです…！」と必死に訴えると
「分かった分かった。分かったからとりあえず落ち着け。な？」と先生は最早笑いを堪えきれない様子で。
「けどそれすげえもったいないぞ、Aの周りの男子達。確実に損してんな？」
「…や、やめてくださいよ先生ったら」
「いいとこはとことん褒めてやる。
それが俺の体育教師としての昔からのモットーだからさ」
「綺麗になったよ、A」と言われた。
その瞬間、ガタンと電車が大きく揺らぐ。
体幹が弱い私は思いっきり転びそうになって
そんな私を岩本先生が咄嗟に引き寄せて
抱き留めてくれる。
「あっぶね」。
そんな風に小さく呟いて、腕の中の私を見つめて
ふはっ、と笑った。
「っ…すみませ、」
「いや、こっちこそごめん。咄嗟に抱きしめちゃった」
「いえ…ありがとう、ございます」
そんな風に言いながら先生の腕の中から離れる。
…すごくドキドキした。
先生は爽やかないい香りがした。
絶対ダメだって分かってるけど
許されるならもう少しだけあのままで居たかったって
思った。
そんなことを考えていると
とうとう私の目的地に着いてしまって、尚更残念な気持ちになる。
「あ、ここだろ？」
「……はい、」
「話してたらあっという間だったな」
本当にあっという間だった。
もうお別れか、と思ってると先生が
「また見かけたら話しかけていい？」と言ってくれた。
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.→←0 3 / First Lover(初恋の人) × Yellow.
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Haruno(プロフ) - シキさん» シキ様、お返事が遅くなってしまい申し訳ありません…🙇♀️🤍のお話気に入って頂けて良かったです🥹 (7月29日 19時) (
レス) id: 7ace42d2c7 (このIDを非表示/違反報告)
Haruno(プロフ) - mikuさん» miku様、お返事が大遅刻の大遅刻で大変申し訳ありません…今更…🙏🙇♀️最後まで読んでくださり本当に有難うございます…！そんな風に言って頂けて本当に嬉しい限りです🥹 (7月29日 19時) (レス) id: 7ace42d2c7 (このIDを非表示/違反報告)
シキ(プロフ) - どのお話も最高にドキドキしました！特にラウのお話が好みすぎて…！もしよろしければ続きもみてみたいです！よろしくお願いします！ (2023年4月21日 17時) (レス) @page50 id: fa47139e50 (このIDを非表示/違反報告)
miku(プロフ) - 全部が最高でした！続編があったら読んでみたいです(_ _) (2022年11月5日 10時) (レス) @page48 id: 9190d456fa (このIDを非表示/違反報告)
Haruno(プロフ) - みきさん» みき様、リクエストありがとうございます…！こっちも多分なんですが、ふっかさんのお話の方が長編化の可能性あるかもです…！あくまでかもなんですが（ ; ; ） (2021年9月5日 8時) (レス) id: c65c76f5bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Haruno
| 作成日時：2021年8月12日 3時
