0 3 / First Lover(初恋の人) × Yellow. ページ12
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「え？もしかして…Aか？」
懐かしいプラットホームで突然声をかけられた。
振り返るとそこには、
高校の時の体育の先生がタピオカ片手にリュックを背負って立っていた。
「え！岩本先生じゃないですか…！」
「ふは、そう、岩本先生だぞ。何だよ、どうしたんだよ？」
「ずっとこっちに居たわけじゃないんだろ？」と
と言って近づいて来た彼は5年前と何ら変わらない出立ちで。
強面なのに優しい笑顔も、筋トレしまくりの体つきも、
いつも背負ってたリュックも何もかも変わってない。
大学は地元から離れたところだったから
先生は、こっちに戻って来たのか？と嬉しそうな顔をしてくれた。
「そうなんです、就職はこっちで」
「ん、そうか。なら親御さん喜んでんだろ？」
「えへへ、はい、まあ」
「ちゃんと親孝行してんだな」
「昔っからお利口さんだな、Aは」と言って
岩本先生はタピオカを持ってない方の手で私の頭を
ポンポン。
…ああ、なんかやばい、かも。
頭に触れられた瞬間、先生のことを密かに想っていた淡い日々を一瞬にして思い出してしまった。
イケメンと言われているどんな同級生や先輩よりも、
あの学校の中で岩本先生が断トツで1番カッコ良かったって私は今でも思ってる。
実質めちゃくちゃ人気があったし、
でも先生だからって理由で本気でアプローチする女の子なんてきっと居なかったと思う。
私だってできなかった。
…本気で憧れていたのに。
「先生は変わらず××駅ですか？」
「そーだよ」
「私は１個前です、実家なんで」
「じゃあ…一緒に乗る？積もる話もあるし、」
「あ、わり。これAがヤじゃなければの話な？」と
先生はクシャクシャな可愛い笑顔を私に向けた。
「いや、やなわけないです」と思わず食い気味に言ってしまった。…しかもちょっと大きな声で。
「なんだよその感じ」と吸ったタピオカをもにゅもにゅ食べながら先生は楽しそうに私を小突いて、
ああ、この感じ最高に懐かしいと思ったりして
私も頬が思いっきり緩んだ。
電車がきて岩本先生と一緒に乗り込むと
車内は少しだけ混み合っていて、
私たちはドア付近で立ったまま
降りるまでの束の間のおしゃべりを楽しんだ。
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Haruno(プロフ) - シキさん» シキ様、お返事が遅くなってしまい申し訳ありません…🙇♀️🤍のお話気に入って頂けて良かったです🥹 (7月29日 19時) (
レス) id: 7ace42d2c7 (このIDを非表示/違反報告)
Haruno(プロフ) - mikuさん» miku様、お返事が大遅刻の大遅刻で大変申し訳ありません…今更…🙏🙇♀️最後まで読んでくださり本当に有難うございます…！そんな風に言って頂けて本当に嬉しい限りです🥹 (7月29日 19時) (レス) id: 7ace42d2c7 (このIDを非表示/違反報告)
シキ(プロフ) - どのお話も最高にドキドキしました！特にラウのお話が好みすぎて…！もしよろしければ続きもみてみたいです！よろしくお願いします！ (2023年4月21日 17時) (レス) @page50 id: fa47139e50 (このIDを非表示/違反報告)
miku(プロフ) - 全部が最高でした！続編があったら読んでみたいです(_ _) (2022年11月5日 10時) (レス) @page48 id: 9190d456fa (このIDを非表示/違反報告)
Haruno(プロフ) - みきさん» みき様、リクエストありがとうございます…！こっちも多分なんですが、ふっかさんのお話の方が長編化の可能性あるかもです…！あくまでかもなんですが（ ; ; ） (2021年9月5日 8時) (レス) id: c65c76f5bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Haruno
| 作成日時：2021年8月12日 3時
