謎解きは、恋に落ちてから！？

推理 ページ5

「んー、さっすが千賀。美味しかったー」



千賀「んふ、だって名前いっつも美味しそうに食べてくれるからこっちも作りがいがあるんだよねー♪」





ニコニコしながら千賀は綺麗になった食器を片付ける




玉森「名前ー、早く早くっ」



私が座るソファーの周りにさっきの三人組が目をキラキラさせながらこっちを見ている






あ、横尾はこっそり後ろから見てる(笑)




「今回の事件は、毒殺によるもので死亡推定時刻は午後22時。殺されたのは現場に住んでいた松島一博さん

妻の悦子さんは娘の春さんと一緒に一博さんと別居してその悦子さんはその日同窓会に行っていたそうよ。





でも、怪しいのは娘の春さん…
春さんは死亡推定時刻の2時間前に一博さんの部屋に入ってご飯を持っていったらしいわ



春さんが言うにはその時は何の変わりもなく

普通だった…」





話終わると顎に手を当てて俯く玉ちゃん





玉森「名前は春さんが犯人だと思うんだ」



「まぁ…



でも、悦子さんが誰かに頼んだって事もありえるかも



だけどどうやって毒を仕込んだのかもわかってないし動悸も見当たらない…」





すると大きな声でニカが叫んだ



二階堂「じゃあ一博さんは自殺したんじゃない！？」




自信ありげにキラッキラの笑顔で言った




宮田「うぉぉぉおぉ！ニカすげぇ！！」




宮田も喜んでハイタッチしてる








「それはないわ。一博さんは亡くなる前に悦子さんにメールをしてる。




内容は“話したい事があるから用事が終わったら家に来て欲しい”


つまり話しをする前に自分から死んだりしない…ってこと」







ニカは口を開けっ放し(笑)


宮田もハイタッチした手をそろそろと降ろした








全員だんまりしちゃって息苦しい



「あー、やっぱ無理



お風呂入ろ…」







今日は誰にしよ…



実はお風呂に入るときも危険な事がないように執事が一人つく決まりになっている






心配症なお父様の事だから嫌とは言えなくて…






「……藤ヶ谷！お風呂入れて」



自分から藤ヶ谷を選ぶ事なんて滅多にないから、うとうとしていた藤ヶ谷はむくっと起きて今までにない笑顔で返事をした



藤ヶ谷「はーい♪」







…何か今日は藤ヶ谷って気分なだけなのよ！

……きっと←

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