謎解きは、恋に落ちてから！？

利き手 ページ26

ピンポーン






舞「はい、どちら様？」




「すみません。ちょっとお話伺いたいのでいいですか。」









そのまま家に上がり込む。








舞「ちょっと、あなたたち誰！？



警察呼ぶわよ！」




一応私も警察なんだけど…、









とりあえず玉ちゃんに耳打ちする




玉森「え…、まじですんの？」



「私コントロールないし、お願い。」





そして玉ちゃんは部屋に飾ってあるぬいぐるみを掴み、舞さんに向けてそっと投げた




慌てて舞さんはそれを受け止める



舞「は…？」









…やっぱり。




「単刀直入にいいますと、茜さんを自殺に追い込んだのは、あなたですね？」




舞「…何言ってるんですか？違います



むしろ、私が死にたいくらいよ。」




「では、あなたは茜さんが何利きだかわかりますか？」




舞「知りません、右じゃないんですか？」








「いいえ？違うんです。

ハジメさんに見せて頂いた写真を見ると、左手で持っているんです


すなわち茜さんは左利き。





そして、舞さんはは右利きと皆さんおっしゃっていました。」




舞「…だから？何だって言うの？」









「…どうしてあなたは、今左手でぬいぐるみを掴んだんですか、」




舞「…っ！？

そんなの、たまたまよっ！」



「もう一つきになることがあったんです


茜さんが亡くなったとき、ケータイは右手のなかにあった…









あくまでも推測ですが



あなたと茜さんは入れ替わったんじゃないんですか？」




舞「そんなわけっ、、ないでしょう！」




「でも、そうすれば辻褄が合うんです



急に雰囲気が変わって、利き手も変わって、




それしかありえません」









舞「違うったら…っ、」




玉森「舞さ、いや、茜さん。


そういうのって、調べればすぐにわかるってドラマでやってたよ？」





玉ちゃんの言葉がその場の空気を和ませる






舞「私は…っ！舞なの！ハジメが好きなのは、舞で、私なの！！」





舞さんは崩れ落ちる






舞「ううっ…、う…っ」




「あなたは、茜さんですね？







あの時の話も、自分のこと、言ってたんですよね？



舞さんの弱みを握って、舞さんを選んだハジメさんと付き合うために舞さんと入れ替わった。


そのあと、ハジメさんは舞さんにメールを送って、ショックで自殺─」



いやだったろうな…


苦しかったろうな…




おもわずぎゅっと握りこぶしをつくる

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