謎解きは、恋に落ちてから！？

呼び捨て ページ16

当日─…





玉森「いってらっしゃーい」



車を運転してくれた玉ちゃんがお見送りをする





「ありがと。


行くわよ北山」




北山「かしこまりました」





スーツでビシッときめた北山と招待してくれた松本さんの家へ。









松本「やぁ、名前さん。


今日はどうもありがとう」



「松本さん！

こちらこそありがとうございます




こちら松本さん」


北山「存じております」




松本「君は…」




北山「北山ともうします」





礼儀正しく頭を下げる






松本「へぇ、かっこいいね


よろしく。」





そう言ってる松本さんも十分かっこいいけど…







松本「楽しんでいってね」









松本さんは他の人に挨拶をしに行った



「はぁー、つまんないわね



帰る？」




北山「御主人様のご友人ですから帰るわけにはいきません




食べ物をとってきますね」






私が椅子に座ってぼんやりとしていると、誰かが近づいてくる





西園寺「あのー、藤堂名前さんですよね？」



「え？あ、はい」



西園寺「僕、西園寺健と申します」



「あぁ、あの建設業の…」




そう言うと、嬉しそうにニッコリ笑った




西園寺「そうです！


嬉しいなぁ、あの藤堂さんに知っていただけているなんて…！」





すぐに思った。コイツ苦手なタイプだわ。←









北山早く帰ってきてー…




西園寺「あのですねっ前のパーティーで見かけたときからお美しい方だと思っていたんです！




藤堂グループは建設業もやっていらっしゃいますよね？是非お話をしたいです！


今度僕の知り合いのお店で一緒に…」





その瞬間私と西園寺さんの間にはいる北山



「名前、食べ物持ってきたよ



一緒に食べよう」






「あ…うん



失礼します」









北山に呼び捨てで呼ばれた…



ちょっとドキってした…






「助かった。ありがとう」




北山「いえ、」








松本「おーい。お二人さん、ダンスの時間だよ。」



「はい、すぐに。」







私が駆け足でいこうとすると、急に北山が腕を掴む




北山「先ほどの人に怪しまれないよう、名前と呼ばせていただきます」



「わ、わかった」









やばいやばい。


落ち着け、自分。

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