謎解きは、恋に落ちてから！？

俺の女 ページ12

悦子「春…？」







「動悸は…悦子に対する暴力ですね…？」





悦子「私への…暴力？」





「悦子さん、一博さんから暴力を受けていましたよね？


それを春さんは知って殺害を企てた。」






春さんはふっ、と力なく笑う



だけど、すぐに目から涙がポロポロと零れた









春「ずっとアイツを恨んでた…っ


酒に溺れて、お母さんを殴って…





別居してからは暴力はなくなったけど、それで心が癒えるわけじゃないでしょう？

お母さんはいつも怖がってた…だから、アイツをっ」





悦子さんは崩れ落ちた





春「何にも反省してないアイツを殺したって何の問題もないでしょ？」





「…一博さんは反省してましたよ」









私と横尾以外が驚きながらこちらを見る




「一博さんの家に手紙がありました。





その最近には、謝罪文があったそうです」





玉森「そうなの？」


二階堂「初耳ー」



春「どういうこと」






「一博さんはまた２人と一緒に暮らしたかったんです




それが出来たら禁酒もして、ちゃんと働くと…




思い当たる事はありませんか…？

お酒の減る量が少なくなったり、部屋にある雑誌が職を探すものだったり」





春「バカ言わないでよ…っ



じゃあ、じゃあ、あたしが殺した意味ないじゃない…！」








暴れだす春さんを執事たちが抑える




「あなたはまだ高校生なの。


ちゃんと罪を償って、お母さんを支えてあげなきゃ。」




春「…うっ、うわぁーん…っ」





悦子「春っ、ごめんね…お母さん待ってるから…！」











しばらくして落ち着いたあと麓山警部を呼んだ



もちろん執事たちは隠して。







「麓山警部！」



麓山「あぁ、…って、君誰？」





「えっ？私ですy……」



執事を見ると人差し指を口元に当ててる





ドレス着てメイクしてたの忘れてた…





「私はっ、あの、えっと…




と、友達！名前の友達なんです！


名前用事があるみたいなので、私が代わりにっ、」



流石にこの嘘は苦しいかな…









麓山「そっかそっか！なんだよー、藤堂くんにこんな綺麗なレディーがいたなんてさー

今度ディナーでもどう？」






「えぇっ！？や、あの…」




どうしようどうしようどうしよう…！






すると目の前に誰かが立ちはだかる









「俺の女に手を出さないでいただきたい。」

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