五十二日 ページ7
侯隆side
信五には俺はすば子へ言うつもりはないとは言うたけど…
このまますば子と上手くいく…なんてことは
させへん。
俺やってすば子のことは大好きやし
そりゃあ多少の好き勝手はさせてもらうで
す｢ちょこって出てんの可愛いな｣
｢可愛いか？ふふっ。お前の方が可愛いで｣
す｢何言うてんの(笑)侯くんがそんなん言うの珍しいな｣
｢そうか？俺けっこう言うで｣
こうやってすば子と笑い合う時間さえもが
幸せやなって思う。
でも、俺もわかってる。
すば子が好きなんは信五や。
信五を見る目と俺を見る目は違う。
それは俺がずっとすば子を見てるから分かることやねん。
す｢ん？どしたん？｣
｢幸せになるんやで？すば子｣
す｢私はもう…幸せやで？｣
あぁ、これだから
すば子のこと、諦められへんねん。
まぁ諦めることなんて
一生ないんやろうけどな…
信｢侯…｣
｢ん？どうしてん、嫉妬か？｣
信｢やっぱ分かっててやってたんや｣
｢ええやん、話くらいかまへんやろ？｣
信｢まぁ…｣
｢俺やって好きなのには変わりないねんで？それだけはわかってもらわんと…｣
信｢それは分かってるよ…｣
チラッとすば子を見ると
猫のように椅子に座って伸びをしていた。
んーってやってるあんな姿さえも
可愛いなって思う。
す｢食べへんの？｣
｢食べるでー｣
さ、今日もまた1日が始まる。
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作者名：琉羽。 | 作成日時：2018年3月16日 9時
