34時間目。【自覚の時間】 ページ37
＊karuma side＊
旅館に戻り、風呂に入った後。
猛烈にのどが渇いた俺は、自販機に来ていた。
「あれ、柚羽ちゃんじゃん…って寝てるし」
そこには先客がいたようで、彼女はソファを占領するようにして寝ている。
こんな所で寝ないで部屋で寝ればいいのに。
俺は柚羽ちゃんの頭を少し持ち上げ、柚羽ちゃんの頭があったところに座り、俺の膝の上に柚羽ちゃんの頭を乗せた。
いわゆる、膝枕。
黒い艶やのある髪はさらさらで、洗いたてなのか、自分の髪から匂うシャンプーと同じ香りが鼻をくすぐる。
若干乱れた着物の襟元から、綺麗な鎖骨が見えて、それだけでもう何か込み上げてくるものがある。
俺は柚羽ちゃんの髪を指で梳き、撫でるようにして髪を耳にかけさせた。
「…綺麗っつーか、可愛い顔してるよなぁ…」
ずっと否定してきた思い。
違うって。これは、違うってずっと。
「…好き、だよ」
それでも、彼女がほかの誰かと仲良くしていることが気に食わなかった。
「…恋してるよ。俺。アンタに」
どうか。俺を。
「皮肉なもんだね。なんであんたなんだろう」
俺だけを。
「…俺も、わかんないや」
愛して欲しい。
そんな思いを込めて、柚羽ちゃんの頬にくちづけた。
「誰にも、渡したくない。って思うなんてね」
しばらくしたら、戻ろう。あまりにも長い間ここにいたら流石に怪しまれるだろうから。
俺は柚羽ちゃんのためにいちご煮オレを買い、自分用にレモン煮オレを買ってから、一つ深呼吸をして、いつも通りの悪戯笑顔を浮かべた。
ーーーーーーー
カルマくんと夢主ちゃんの雰囲気が良かったのでそのままラブ突っ込みました←
35時間目。【いたずらコンビの時間】→←33時間前。【恋する男子の時間】
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 65人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
柊 - 宣戦布告した渚が可愛すぎて涙がでます。でも、一番好きなのはカルマ君です。 (2015年4月5日 1時) (
レス) id: 64b128a3e3 (このIDを非表示/違反報告)
ナオ - うーむ...。(~_~;)修学旅行編大変な予感がする...(^_^;)応援してるよ〜！更新頑張ってね！（≧∇≦） (2015年3月27日 23時) (レス) id: 67c0eab8f8 (このIDを非表示/違反報告)
柚鈴稀(プロフ) - ナオさん» ううん…まだ決めてなーい (2015年3月24日 20時) (レス) id: d06c12a845 (このIDを非表示/違反報告)
ナオ - ありがとう〜！じゃあ早速質問（笑）誰落ちにするか決めた？ (2015年3月23日 21時) (レス) id: 67c0eab8f8 (このIDを非表示/違反報告)
柚鈴稀(プロフ) - ナオさん» コメントありがとうございます!!友達希望ありがとうございます!!宜しくお願いします!!こちらもタメで大丈夫ですよ!! (2015年3月23日 7時) (レス) id: d06c12a845 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
