34、過去編-最後の言葉- ページ39
『早く明日来ないかなあ』
夜空を眺めながらそう言う
蓮「楽しみか？」
『うん、だってはじめて行くんだもん』
亮「そうかあ、Aは、一回もお忍びで言ったことないもんな」
『そうだよ！誕生日とか、そういう特別な日にみんなに顔を少し見せるぐらいだし』
陽「くれぐれも、迷子にならないようにな」
『分かってるよ、ちゃんと傍にいる』
蓮「よし、明日に備えて寝るか」
『分かった』
亮「ちゃんと一人で寝れる？」
『寝れるよ』
陽「そっか」
『じゃあ、おやすみなさい』
蓮「うん、おやすみ」
亮「おやすみ」
陽「おやすみ」
バタン
そういってみんなそれぞれの部屋に入って行った
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ん、なんか外が騒がしい
そう思い、Aが起きる
『なんだろう』
まだ夜も更けないこんな真夜中に
ガチャっ
『ふああ、どうした、、の、、、、』
目の前には見知らぬ男が立っていた
その男の下には侍女が数人
血だらけになって倒れている
刃物を持っている
私にその刃を向けやってくる
体が動かない
殺される
ズシャッ
『っつ』
男が目の前で倒れた
蓮「はあはあ、A大丈夫」
『う、うん』
兄上たちが助けてくれた
『ねえ、何が起こってるの』
蓮「それは、、ドオオオオオオン
『きゃっ』
うわああああああ
ドオオオン
亮「とにかく逃げよう」
私たちは走った
途中的に出くわしたが
全て兄上たちが殺った
母「あなたたち！」
父「よかった、無事だったか」
蓮「父上、一体何が、、」
父「わからん、、」
「ただ、何者かが、この国を襲っている」
兵「陛下！報告します」
「部隊が全滅、国中がだい、こ、んら、、ん、、、」
ばたっ
兵士が倒れた
そして後ろから一人の男が現れた
？「我が名は白夜」
「目的は、、、まあ分かるよな」
父「お前たち、、、逃げろ、、」
『えっ、父上は』
父「いいから行けっ！」
母「私もここに残る」
蓮「母上！」
母「私はこの国の妃、国王の妻」
「共にここにいる」
母「生きなさい、これが、最後の願いよ」
「「「っつ、、、」」」
蓮「行くよ」
『でもっ』
蓮「いいから！」
そう言うと手を引っ張り走り出す
『父上！母上！』
母「ありがとう」
父/母「愛してる」
それが、最後に聞いた言葉だった
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作者名：赤月 響 | 作成日時：2018年2月18日 3時
