「ずっと好きだよ、、、大好き」【神威】 (ページ30)

今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:4,153 hit

27、沈黙ページ30

誰かの声が聞こえる

神威かな

私の名前を呼んでいるような気がいた

でも、そんなのはどうでもいいい

今はただ、、、

殺したい

ーーーーーーーーー

あれからどれくらいが経ったのだろう

薬品のにおい

ピッピッピという音

ゆっくりと目を開けてみる

そこには見慣れない真っ白な天井が広がっていた

ここはどこ、、

ゆっくりと体を起こす

『っう』

体中に痛みが走る

よく見てみると、

全身に包帯が巻かれていた

夜兎治りが速いはずだけど

どうやら今回、私はかなりの重傷らしい

そういえば、

奴は殺せたのだろうか

だめだ、記憶がない

そんなことを思っていると

「A、、、、、」

そんな声を聴き

ドアの方に目をやると

そこには神威が立っていた

『か、むい、、』

そう言った瞬間

威「A！」

Aと呼ばれながら

抱きつかれた

『ちょ、神威、どうしたの』

「ほんとうによかった、、」

今までに聞いたことのないような

優しい声だった

『って、神威、痛い、、、』

神威はハッととした様子で

「ごめんごめん」

といいながら

私から離れた

少し、寂しい気もした

そんな時

阿「団長～、たっく、勝手にどっか行くなよ～」

阿伏兎が来て

私を見るなり

資料を盛大にバサバサと落した

そして

阿「A、起きたのか！よかった～」

阿伏兎がそう言いながら来る

阿「よかった、そうだ、すぐに医者を呼んでくる」

「それからあいつらにも知らせるよ」

そういうと、すぐにどこかへ行ってしまった

・・・

気まずい

神威と二人っきりだから

少しの沈黙が走り

それを破ったのは神威だった

「でも、本当によかった」

そう言い、笑いかけてくる

『ごめんね、すごく迷惑かけたみたいで』

「そんなことないよ」

そういってくれた、

うれしいしい

そしてまた

しゃべらなくなってしまった

ここは何か言わないと

そう思いしゃべろうとした

「『あのさ、、』」

神威と被ってしまった

『あっ、えっと、先にいいよ』

「あっ、うん」

「その、、、」

「俺、お前のこと、、」

と、何か言おうとした時に

「「「Aさーーん」」」

声が聞こえ

団員達が

ものすごい形相で入ってきて

阿伏兎も医者を連れて急いで戻ってきた

「よかった、起きたんですね」

『う、うん』

「いや～、本当によかった」

「無事で何よりです」

団員達が口をそろえてそう言う中で

神威がものすごい殺気を出していたのは

言うまでもない