【GIANTS】短編集6

☆花びら［小林誠司］ ページ5

「おー、綺麗！！」









夢羽「桜いっぱい！」









春らしく暖かい晴れの日









みんなでお花見をしにお出かけをする









私と誠司で夢羽と愛夢を挟み









満開の桜の間を手を繋いで歩く









小「綺麗やな」









愛夢「うん！」









夢羽と愛夢はこんなにたくさんの桜を生で見るのは初めてだからすごく楽しそう









喜んでくれて良かった









夢羽「すごいね」









愛夢「ねー！すごい！」









2人の会話はいつもかわいくて









夢羽が一生懸命お姉さんをしてるのが本当に微笑ましい









思ったよりも人は少なく近くにベンチを見つけたので並んで腰掛ける









夢羽「愛夢見て、花びらだよ」









さらさらと頬を撫でるような風が吹き花びらが舞う









自分の膝に落ちてきた花びらを愛夢に見せてあげる夢羽









桜は綺麗だし、すごくいい天気だし、今日来れて良かったなぁ









小「絨毯みたいんなっとるな」









夢羽「ほんとだ！綺麗」









愛夢「ママーあっち行ってもいい？」









「いいけど気をつけてね」









正面に広がる芝生がピンクに色ずいている









見える範囲ならいいかな









そう思い許すと2人で手を繋いで走って行く









小「元気やなぁ」









「ね、いいことだよ」









私たちの間に合いた子ども2人









というより大人1人分のスペース









その間をうめるかのように私に寄ってきた誠司









元気に育ってくれて









おまけにこんなに可愛いんだから









夢羽と愛夢は何やらしゃがみこんで地面を指さす









夢羽「ママとパパも来て！」









愛夢「来てー」









にこにこした2人に呼ばれる









小「行くか笑」









先に立ち上がった誠司は振り返って手を差し出す









「ん？」









小「手繋がへん？」









恥ずかしいんだけどなぁ笑









それでも嬉しさが勝って誠司の手を握る









小「はよ行くで」

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