side 柴田 ページ38
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side 柴田
朝食を終えて部屋に戻ると直江さんは私の髪を結んでくれた
柴田「Ωの人って歴史とかもうあんなに頭に入ってるんだね...」
直江「うーん、暗記ものってガッツリ覚えようとしないで隙間時間にやってるって感じかな」
柴田「え？」
直江「うちはね、実はママが腐女子なの。ほら、武将がイケメンのゲームあるじゃん？いっつもその話聞かされてたから樹里も自動的に覚えちゃったっていうか」
柴田「そうなんだ...」
直江「社会も好きだけど樹里が断トツに好きなのは算数！パズル解いてるみたいで断トツ楽しい！」
柴田「楽しい...」
直江「うん！」
算数が楽しい、という感覚が私にはわからなかった
前田「ほら、授業始まるよ」
直江「ほい、完成！」
前田「見せて？...まぁまぁだね」
柴田「ありがとう、直江さん！」
直江「てか、さん付け禁止！「樹里」でいいよ！」
そんな二日目の授業は昨日の復習テストから始まった
お昼前には採点が終わり、廊下に点数が張り出されていた
私の点数は130点で13位、直江さんは149点で4位...
彼女との力の差をまた痛感した
side 佐倉
二日目の授業も終わって部屋で合宿中の成績表を確認していると桂先生が言った
桂「合宿終わったら親御さん呼んで子供たちの目標校を決める面談が始まるの。恐らく黒木先生の作戦は...」
佐倉「柴田さんに紗良ちゃんと同じ偏差値65の二女を狙わせようと...」
桂「多分ね」
佐倉「黒木先生は狙えるって踏んでるんですね...」
桂「あの子のお母さんは不登校に理解のある偏差値40くらいの中学見つけたからそこで、って言ってたんだけどね...
まぁ本人がいつまで今のモチベーション保てるかだなぁ...
...あら、森ちゃん！その美容液良さそうね、これ...あら、いい匂い！」
柴田さんが無理してないといいんだけど...
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作者名：愛音
| 作成日時：2021年11月28日 21時
