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side 紗良
桜花の夏期講習が始まって13日目
今日は学校に行く用事があってその帰りに桜花に顔を出そうと出勤前のお姉ちゃんと並んで歩いていた
A「分かってると思うけど、私たちの関係バラさないようにね？あと佐倉先生たちに迷惑かけたらダメだよ？」
紗良「え？お姉ちゃんホントに来てくれないの？」
A「だからこれから仕事だって、何冗談だと思ってんの」
紗良「えっ、てっきり来てくれると思ってた！えー、お姉ちゃんも一緒に行こうよぉ...ほら、黒木先生にも会えるよ！？」
A「いや私たち遠距離恋愛じゃないからいつでも会えるし、今日も仕事終わったら会うし」
紗良「大好きな妹のお願いなのに断るの...？」
A「もう、そういうのズルいよ？でも無理なもんは無理なの、ほら早く行きなさい」
そう言うとお姉ちゃんは黒木先生に‶紗良、着いたよ″って連絡して私の背中を押した
A「行ってらっしゃい！」
紗良「お姉ちゃんもね」
...あ、そうだ
こうなったらみんなにとっておきの情報お見舞いしちゃうぞ！
エレベーターに乗って講師室のある階で降りるとちょうど桂先生と佐倉さんが荷物を抱えて出てくるところだった
桂「えっ？」
紗良「こんにちは」
佐倉「えっ？紗良ちゃん、何で？」
紗良「黒木先生のお手伝いでちょっと」
桂「黒木先生...？黒木先生と紗良ちゃん知り合いなの？」
紗良「知り合いも何も黒木先生は、」
黒木「紗良さん」
ちぇっ、もうちょっとで黒木先生とお姉ちゃんの関係をバラせそうだったのにさ
黒木先生には何かセンサーが付いてんのかな？
まっ、これからいくらでもチャンスはあるよね！
第五話 完
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作者名：愛音
| 作成日時：2021年11月28日 21時
