【大変身】 ページ40
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黒咲side
スマホで育成ゲームに没頭していたら担当のお兄さんに声を掛けられた。
店員「お待たせいたしました、」
「え？...あぁ！はいはい！」
店員「お連れ様の所まで案内いたします、」
「あ、はい。」
お兄さんに案内されたのは奥のフィッティングルームの前だった。
「いい感じになりましたか？(笑)」
店員「えぇ、とっても(笑)」
お兄さんは『ごゆっくりどうぞ、』と言うと立ち去って行った。
「中堂さーん？なんで出てこないんですか？」
中堂「クソっ！」
「え、何がクソなんですか？出てきてくださいよ、」
ゆっくりカーテンが開き、中から出てきたのは
スーツに身を包み目の下まであった前髪をオールバックにした中堂さんの姿だった。
「っっ、」
中堂「じっ、ジロジロ見るな、クソがっ...」
「めっちゃいいじゃないですかー！
え、お兄さん天才ですね！」
中堂「おい騒ぐな、」
「すいませーん、これ買います！」
店員「ありがとうございます、」
私たちはお会計を済ませてお店をあとにした。
中堂「あぁ...クソ高ぇ買い物だ...信じがたい...」
「たまにはいいじゃないですか、(笑)
ミコトとしょーじにも見せたいです、」
そう言いながらスマホのカメラを向けた私を中堂さんは拒んだ。
「あ、中堂さん。ワックス買いましょうね、」
中堂「誰がワックスなんか買うか、クソか」
「ワックスはドラッグストアでも買えますから、」
中堂「そういう問題では、」
「あ！あのワンピース可愛いー！」
中堂「話を逸らすな、」
「ちょっと見て来てもいいですか？」
中堂「好きにしろ、」
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作者名：愛音
| 作成日時：2020年4月11日 20時
