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【ボウフラ】 ページ16

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その時、資料室のドアが閉まる音がした




「ビックリした...え、おっさんさっき出て行ったんじゃないの?どこから湧いて出たの...」




菊川「人をボウフラみたいに言うな!


柚木響子の貴重なディスクを赤城兄妹のブースにしまったんだ、傷つけられたら困る」




百合根「勝手に入ったら赤城兄妹に叱られますよ...」




ん、待てよ...?




出て行ったと思ってたらボウフラみたいに湧き出た...




うわぁ、そういうことか...




赤城「あぁ...そうか...そういうことか...残念ながら...菊川のせいで謎が解けてしまった...


そうだった...こんなことに今まで気づかないなんて...愚か、この愚か者!」




お兄ちゃんはデスクの資料を落としてファイルで頭を叩いていた




百合根「もういいですから!謎が解けたなら教えてください!」




赤城「...思う存分教えてやる、ついて来い」




私たちは東都音大に向かった。




side 赤城




柚木響子が留学先のドイツに戻ることになり最後のストラディバリウスの演奏会が開かれることになった。




東都音大へ足を運ぶと会場からバイオリンのケースを持ち去る男が一人...




「どこ行くの?」




百合根「演奏はこれからですよ。...大野さん」




2人が声を掛けると奴は足を止めた




百合根「ストラディバリウスを聴ける貴重な機会ですから」




大野「ちょっと急用が出来まして...すいません」




立ち去ろうとした奴を警備員の制服を着た筒井が詰め寄り、はさみうち状態になった




大野「何です?退いてくださいよ」




筒井「残念。警備会社じゃなくて警視庁から来ました」




筒井が警察手帳を見せ、大野が呆気にとられている隙に俺はバイオリンケースを奪った




大野「やめ、やめてくださいよ!ちょ...あっ!」




赤城「これは?」




大野「いや、それはあの...娘のために買った練習用の、」




赤城「バイオリンとビオラの違いもわからないのにまともなバイオリンが選べたのか?」




俺はそのバイオリンを天高く投げ捨てた

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作者名:愛音 | 作成日時:2021年4月25日 12時

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