青のSP－学校内警察・嶋田隆平ー【5】 (ページ2)

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【妹】ページ2

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side A

帰りのホームルームの前、トイレに行った帰り何やら言い争う声が聞こえてその方向に足を運ぶとそれは校長室からだった。

「お前が！小川香里を殺すように命じた！」

この声...お兄さんの声...？

誰がお姉ちゃんを殺した...？

私は入り口の壁に身を潜めた

「ち...違う、違う違う...でたらめだ！松田と私、どちらを信じる？」

「どちらも信じない、真実にしか興味が無い」

「私がそんなことするわけないだろ？」

「だったら何故、俺が野球部OBのことを調べようとした時止めたんだ？

レーザー照射の件をうやむやにしてまで俺を松田に会わせたくなかったんだろ？」

「違う、違う...全て...全て君の推測だよ」

「俺が何の証拠もなしに、ここに来たと思うか？」

次に聞こえてきたのは校長先生と誰かの会話を録音した音声データだった。

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「どうしよう...俺、捕まる...何とかしてくれよ！死ぬと思ってなかったんだよ！」

「うるさい」

「俺がもし捕まったら全部話すからな。アンタに指示されたことも」

「...私は何も言ってない」

「アンタ言っただろ！何とかしなきゃマズい、って」

「それでブレーキを切ったのはお前だ」

「あの女の自転車教えただろ」

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

『どういう、ことですか...？』

気付けば私は校長室に足を踏み入れていた。

中には興奮状態のお兄さんと怯えた様子の浅村先生、そして校長先生は鼻血を出していた。

「小川さん...？どうしてここに...？」

『お兄さん...どういうことか説明してください』

「お兄さん...？」

「ちょうどいい。小川A、彼女は小川香里の妹だ」

「えっ...？」

校長先生と浅村先生の顔から血の気が引いていくのがわかった

「でも、そんなことは...」

「コイツはな、姉ちゃんのことが、香里のことが誰よりも大好きで

親に頼んで家族構成を伏せてまで同じ学校に入れてもらったんだ」

『お兄さん...お姉ちゃんを殺したのは...』

「...木島だよ。コイツが殺すように命じた！」

校長先生に向き直ってお兄さんは続けた。