青のSPー学校内警察・嶋田隆平ー【2】 (ページ20)

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【逃げた】ページ20

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3年1組に向かい勢いよくドアを開け佐々木の姿を探した

「...佐々木悠馬、聞きたいことがある」

俺が詰め寄るや否や佐々木は椅子をなぎ倒して逃げた

「佐々木くん！？佐々木くん！」

上履きのまま正門まで走り門を軽々と飛び越えると佐々木はそのまま逃走した

「何だよ...めちゃくちゃ走れんじゃねぇかよ！」

結局佐々木の指紋を直接採取することは出来ず佐々木の机の中から持ってきた数学のノートを使って指紋を採取し

DVDプレイヤーの指紋と照合した

結果は...一致

「佐々木が盗難の犯人なんですか？」

「...間違いない」

「まさか、アイツがその金でドラッグを買って仲村たちに飲ませたのか？」

「2年の時、佐々木は怪我でサッカー部を辞めています。その怪我が仲村のせいだった、という噂があるそうですね？」

黙り込む浅村先生に代わって水野先生が答えた

「あれは事故だった、と...」

「まさか佐々木も仲村のせいだと思ってるんですか？あの馬鹿...」

「そんな言い方は、」

「馬鹿だ！自分がサッカー部辞めたからって逆恨みして、退学にできるならしたいくらいだ！」

揃いもそろって佐々木だと決めつけた途端これだ。

本当にこの学校はクズばっかだな...

「ちょっと待ってください、それじゃあ何の解決にもなりません。

ちゃんと本人の話を聞かないと、」

「だから佐々木の事情なんてどうでもいいと言ってるでしょう」

「...警察の方は事件が起きてから動くのかもしれないけど、

我々教師はそもそもそうならないように導かなきゃいけないんです！」

「導けてないからこうなったんだろ？」

「ズバッと言いすぎでしょ...」

「...確かに、佐々木くんは私の生徒です。私の責任です」

「先輩...」

そう言って浅村先生は教室を飛び出していったが、佐々木の板書を見てあることに気づいた。