あ、その曲作ったの私です。

STORY37 ページ39

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「ここ…ファミレス？」

岩橋「そうだよ」


ファミレスにしては静かすぎる。

絶対ここ高級ファミレス…


「人少ないね」

神宮寺「ここ穴場だからね〜」

岸「Aちゃん奥座りな」

「うん」


ソファー席の奥に座らせてくれた岸くんは

私の隣に座った。


目の前には神宮寺くん。

斜め前は岩橋くん。


「何か、やばいね」

神宮寺「何がだよ！」


ハハッと笑いながら突っ込まれる。


いや、イケメンに囲まれるのに

慣れていなさすぎてやばいんだよ…

何この密着感…。



岩橋「ほい、メニュー」

「ありがとう」


メニューを開くと値段にビビる。


…一番安いのがハンバーグの1,480円

アカン所に来てしまった。


絶対ファミレスじゃないし！

いやファミレスなんだろうけど！


ファミレスってのは…

299円でドリアが食べられる場所でしょ！？


まぁ、それはサ〇ゼだけだけど…



.



安い所で買い物や食事を済ませるタイプの

私は目がまん丸だった。



しかめっ面をしていると神宮寺くんが

とても嬉しい情報をくれた。


神宮寺「今日は岸くんが奢ってくれるから」

「え！？」

岩橋「高いの選んで大丈夫だよ！」

「ホントに？」


チラリと岸くんを見る。


岸「今日は強引に連れてきちゃったからね」

「え！岸くん好き！」


なにそれ岸くんイケメンだわ！


岸「え！？ホントに！？」

「うん！イケメン！」

神宮寺「は、じゃあ俺が奢るし」

「え、神宮寺くんが？」

岸「えへへニヤけるんだけど」

岩橋「調子乗らないでよね」



.




本当に岸くんが奢ってくれて

ありがとうを何回言ったか分からない程言った。


「すっごく美味しかった！」

岸「良かった良かった」

岩橋「元気出た？」

「うんっ！！」

神宮寺「最近仕事ばっか？」

「なんで？」

神宮寺「疲れてそうだったから」

「あ…」


顔に出てたらしい自分に腹が立つ。

疲れを顔に出すなんて子どもみたいだ。


「ごめん、気使わせたよね、」

岸「んーん、俺らの曲をよろしくねって

事で誘ったんだよ？」



岸くん…本当に優しいんだね。



岩橋「またご飯行こうね！」

「うんっ」

神宮寺「無理しないでね？」

「ん…ありがとう」



神宮寺くんに頭をポンポンとされると

目線を合わせるために屈んで

微笑んでくれた。


Princeは本物の王子様でした。

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