あ、その曲作ったの私です。

STORY30 #朝ごはん ページ32

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次の日。


スマホのアラームで目を覚ます。



「4時半…朝ごはん…」


ぽけーっとしながら独り言。


なんでこんなに早起きかって？

それは…

今日、太ちゃんは6時に家を出るって

昨日わったーと話しているのを

ひっそり聞いたから。



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せっかく一緒に住んでるんだから

朝ごはんでも作ってあげようかなって。



あのいつ見ても完璧な髪型。

あれは絶対時間かけてる。


だから太ちゃんは早起きに違いない。

って私の予想。



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着替えて顔を洗って早速朝食の準備。


「卵は〜…8個！？」


…8人分なんて作ったことないって。

フライパン何回使い回すの！？



みんな卵料理だったら何が好きなんだろう。

スクランブルエッグ？

卵焼き？

目玉焼き？

まず朝はご飯派？パン派？


「やばい、」


分からなすぎる…

もう起きて30分経っちゃった…


キッチンで棒立ちしていると

ガチャっと2階の部屋のドアが

開いた音がした。


「げっ！誰か起きた！」


キッチンに棒立ち状態なんてダサすぎる。

とりあえず卵割ろう…


階段を降りてきたのは…


「わったー？」

横尾 「おはよ！Aちゃん早いね！」

「あ、朝ごはん作ろうと思って…」

横尾 「あ、俺もそのつもりだった！」



さすが、キスマイのお母さん。



「あの、みんな何が好きか分からなくて…」

横尾 「ん、一緒に作ろっか！」

「うんっ！お願いします」



わったーは既に着替えてて

寝起き感が全く無かった。



「みんなパン派？ご飯派？」

横尾 「まぁ心配しなくてもAちゃんが

作ったなら何でも食べちゃうと思うよ〜」

「そういうもん？」

横尾 「そーゆーもんです」



一応嫌いな食べ物とかは

事務所で貰った資料に書いてあるから

知ってはいるけど…



横尾 「とりあえず今日は目玉焼きにしよっか」

「うん！フライパン出すね！」

横尾 「じゃあAちゃん卵割って〜」

「はーい！」



わったーが

“太輔ももう起きてると思うよ”

って言った瞬間リビングのドアが開いた。



藤ヶ谷 「おは…え！Aちゃん早くね！？」

横尾 「俺より早かったんだよ？」

「朝ごはん作ろうと思って…」

藤ヶ谷 「えー嬉しい！食べたい！」


小走りでキッチンまで駆け寄ってくる

太ちゃんに頬が緩む。


「目玉焼きとパンでいい？」

藤ヶ谷 「全然いいよ！何でも食べる！」

「へへ、ちょっと待ってね〜」

藤ヶ谷 「やったー」


太ちゃんはお皿を用意してくれた。

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