怠惰カレシ ut.Ver（ﾘｸ） ページ21
人外(悪魔(サボロー))
ｶﾘｶﾘｶﾘと硬筆のすれる音
ｶﾞｼｬﾝｶﾞｼｬﾝとコピー機がただ同じ資料を印刷し続ける音。
私は今、『10社合同連携企画』というプロジェクトのリーダーに任命され、
明日の二部構成されたプレゼン会の司会兼タイムキーパー兼プレゼンターをする。
そのために、右手で司会用タイムカレンダーを作り、左手で自分で使う資料をつくり、提出された各社の資料を参加者+補佐の20人分コピーしている。
なんで私ばかりがこんなに仕事をしなければならないのか。
インクジェットのインクだってタダじゃないってのに
残業をさせてくれない会社で1つ10ページはある資料を10社、それを20人分。そんなのを残業なしでコピーしろって方が無理だ。
そんなに大変なら前持ってやれって？10社全部が資料を締切当日に提出しなければ、な！！
容赦なしに色とりどりのグラフが添付された資料をコピーして、インク切れを示すアラームが部屋に鳴り響く
「Aちゃーん！！」
意気揚々とした声、悪魔鬱だ。
本当に鬱になりそうな時にこいつは来る。
「ちょうど良かった。インクジェットにインク補充しといて。」
「え、めんどくさい」
「手伝ってくれないなら消えて」
「分かったよ。やればええんやろ？やれば」
ぶつぶつといいながらインクを取り替えればまた無機質に動き出す。コピー機
「今回もまた大変そうやね。」
「ほんまよ。せめて資料のコピーくらいは自分らでやって欲しいわ。」
「ちょっと休んだら？隈ヤバいで」
「休めたら既に休んでる。」
「やろうね…でも少しでも休んだ方がええで」
「鬱が残りしてくれるなら」
「え"むり」
「やろうね。」
コーヒーを飲もうもカップに手をかけるが、コーヒーは既になくなっていて軽い。
「コーヒー入れてくる。」
「え？ちょっ待って」
立ち上がった刹那、フローリングにコーヒーカップが叩きつけられる音と一緒に私は床に叩きつけられた。
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ケントゥム - 憑き物って「トワイライトプランク」ですよね！！気付いたときめっちゃくちゃ嬉しかったです！！ (2022年7月22日 10時) (
レス) id: 3dc9f6a52b (このIDを非表示/違反報告)
卍エシラ(プロフ) - 紅覇さん» ありがとうございます！ (2020年5月2日 21時) (レス) id: 62414ec622 (このIDを非表示/違反報告)
紅覇 - 悲しすぎて胸の奥がキューってなりました。これからも頑張ってください！！ (2020年5月2日 14時) (レス) id: 6f781d8dfc (このIDを非表示/違反報告)
卍エシラ(プロフ) - 雪鈴さん» これが書きたくて仕方なかったので長くなってしまいました (2020年5月2日 13時) (レス) id: 62414ec622 (このIDを非表示/違反報告)
雪鈴(プロフ) - ……鬱先生、哀しすぎる…ついウルッと来てしまった…｡ (2020年5月2日 13時) (レス) id: 19448fa7ba (このIDを非表示/違反報告)
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