大切だったカレシ sha.Ver(ﾘｸ) ページ27
人外(ハスタークトゥグァ)
邂逅ネタバレ注意
ある日であったのはチビで泣き虫な弟と適当で綺麗な姉弟。
家なき子として屋敷に招き入れたのが始まり。
客人としてではなく使用人として雇って欲しいという頼みに主人は受け入れたが、世話をするのは結局私だ。
「君たちの教育がかり…と言っても使用人は私しかいないがな。とりあえずこれから宜しく。」
姉の方は面倒くさそうだが弟の方が元気よくお願いしますと私の手を取った。
住み込みで働かせるつもりだったが、姉が嫌だとあわがままを垂れて弟のばんびだけが使用人として通いで就いた。
最初はだめだめだったばんびの家事も今や1人前、
料理も主人の食べる量は到底ひとりで作れるものじゃなかったから助かっている。
「ねぇ、ばんびくん」
「はいなんでしょう」
「よく頑張ってくれてるよね。ありがとう」
「いえこちらこそ」
「そんなばんびくんにお休みをプレゼント。ちなみに伯爵の権限でお姉さんのお仕事もしばらくお休みさせてるから。ゆっくりして。」
「いいんですか？！」
「うん。伯爵が出張から帰ってこの屋敷に戻るまでね。だから最後に日持ちする食材の買い出しをしたらあなたは存分に休んでいいわ。」
「分かりました！ありがとうございます！！」
私はその小さな体にあんなことが起きるなんて
その時は想像もしてなかった。
1週間の出張を終えて帰国しようとしたその時、ゾムトワール伯爵は酔って潰れて寝ていた。
さすがにこの状態では帰れないので荷物だけ持って先に帰国した。
屋敷の掃除をしておくから、と
帰国して、空港内を出口を探して歩いていると、
放送が流れた
「巨大な生物が暴れているため入国の飛行機は欠航させていただきます。」
え、何それ？巨大な生物？と空港の窓を見ると遠くの街で巨大な生物が暴れてる。
あの町は……！
私は走った、みなが逆方向に逃げる中私は一直線に走った。
「ばんびっ！」
可愛い後輩の名を読んだ。どうか無事でいてくれ。
すると目立つピンク色の髪が見えた。
ばんびの姉いちごだ。唖然と見つめるその先には巨大な人型の化け物。
「っハスタークトゥグァ！」
どうしてあんな化け物が世に出てるんだ。
どうしてあんたが、
私は直感で感じていた。いや、いちごの視線から一目瞭然だった。
あの化け物は、あのハスタークトゥグァを操るのは
私の最愛の後輩なのだと。
動きの鈍い化け物今にも倒れそうにフラフラとしていた。
「ばんびっ！！！」
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ケントゥム - 憑き物って「トワイライトプランク」ですよね！！気付いたときめっちゃくちゃ嬉しかったです！！ (2022年7月22日 10時) (
レス) id: 3dc9f6a52b (このIDを非表示/違反報告)
卍エシラ(プロフ) - 紅覇さん» ありがとうございます！ (2020年5月2日 21時) (レス) id: 62414ec622 (このIDを非表示/違反報告)
紅覇 - 悲しすぎて胸の奥がキューってなりました。これからも頑張ってください！！ (2020年5月2日 14時) (レス) id: 6f781d8dfc (このIDを非表示/違反報告)
卍エシラ(プロフ) - 雪鈴さん» これが書きたくて仕方なかったので長くなってしまいました (2020年5月2日 13時) (レス) id: 62414ec622 (このIDを非表示/違反報告)
雪鈴(プロフ) - ……鬱先生、哀しすぎる…ついウルッと来てしまった…｡ (2020年5月2日 13時) (レス) id: 19448fa7ba (このIDを非表示/違反報告)
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